第32話 コンバット・ゴージャス・レーション
「うまいにゃ!」
ミハイルが、スープをすする。
「宰相!
この米のワイン、うまいっすね!」
「ほほお・・・
君は、利き酒でできると見た。
米を砕いて、「ワイン酵母」で発酵させた「ライスワイン」だ。」
スケコマースと、人狼の兵士が、呑んでいる。
「それは、「月夜酒」ではないのか!?」
サザナミが、ツッコむ。
地球の日本酒、リシテアールの邪馬台国酒という意味か。
「これは異なことを言われる。
我が祖国・キティルハルムの蔵元が開発した「ワイン」だ。」
ファルティアは、人の悪い笑みで言う。
「ファルティア様~・・・
惑星ミリアリアでは、「ウサギ」が飛んでるって本当ですかあ~?」
酔っぱらったドリスが、尋ねる。
「ああ。
春頃になると、卵を持ち寄って「イースター」を開催してる。」
そのイースターで、「失言」をしたショータが「ウサギ」に頭をはたかれていた。
「うう・・・
うまそうじゃ・・・」
じゅるり・・・
サザナミの口許から、よだれが・・・
「ゲテモノのくせに美味い・・・
キティルハルム料理の自慢です。」
ファルティアは、自ら器によそって食べる。
「戦は望みません。
どうでしょう・・・
ここは、こちらの高水準の科学とインフラで、手を結びませんか?」
ファルティア:さあ!
召し上がれ!




