第22話 帝立図書館
「ここは、超古代のリシテアールの文明や、キティルハルム王国・・・
兄上の領である惑星ミリアリア・・・
そして、この帝国の最新の書物が納められている、大図書館だ。
帝国内や、リシテアールの最も新しい書物でも、机の上の個人端末から検索して閲覧できるようになっている。」
ファルティアは、ティカやミハイル、側室たちを連れて、「キティルハルム王立図書館分院・ファルティア帝国帝立図書館」にきていた。
「これだけすごい設備・・・
さぞや高位の身分の方しか、入れないのでしょう・・・?」
評議員杖を手にした、エルナが尋ねた。
「エルナ伯・・・
それは違うにゃ。」
ミハイルが、周囲に目をやる。
「ここが・・・
こうなって・・・」
見るからにヤバそうな研究をしていそうな、科学導師・・・
「にゃーははは!
この小説・・・
エロくてバカにゃ!」
ただ、本を買う金がなくて、「エロ小説」を読みに来るだけの庶民・・・
「うーん・・・
この、初代ミケランジェロ・・・
巨大サメをかっさばいても、「キャビア」なんて出てこないにゃ・・・」
身分関わらず、本を読みたい者が集まっている・・・
「「学問」は、賢くとも、「バカ」であろうと、「平等に」身に着ける権利があるにゃ。
側室の方々は、「学問」とは、「財産」であることを知られるべきにゃ。」
ミハイルは、いかにもという表情で言う。
「そもそも、我が一族の先祖は、偉大な魔女の書物を管理していた「図書館の番人」の役割を持った存在でした。
やがて、その知識は、惑星中に分け与えられ・・・
やがて、宇宙に飛び出しました。」
ティカが、語った。
「「地球」という惑星の賢者曰く・・・
「神は、こう答えた。
「汝、無知の知を知れ。」と・・・」ってね。
金銭や、資源に対してはその欲に制限をつけないと困る。
しかし、知識の欲は無限でもいい。」
ファルティアは、にこやかにほほ笑んだ。
ミハイル:すばらしい本から、くだらない本まであるにゃ!




