第18話 エルリウム文明の遺跡
「これは・・・」
ティカが、神殿遺跡の深部で、「コマ〇チ」をしている神像を発見した。
「これ・・・
なんでしょう・・・
何やら、テレビの小型機のようですけど・・・」
エルナが発見した遺物を見て言う。
「これは、「帳面型個人端末」ですね。」
ミリアムが答える。
「惑星リシテアールでは、科学導師が普通に持ち歩いているものです。」
ドリスが、床を観察している・・・
「なにやら人工的ね。
この「惑星」が、同じ歴史を何度も繰り返していると言っても、信じるわ。」
「違うようにゃ。
この遺跡にあるものみんな、あちしらの惑星で「普通に」使われているものにゃ。
あんたらに、魔法に見えるものでも、立派な理論と工学に基づいて成立した機械にゃ。」
キティルハルム科学長官・ファクトリアが言った。
「すげえな・・・
あんたらって、あんな「宇宙戦艦」の艦隊で「戦争」していたんだろ!?
まさか・・・
それに類するものでも出てくれば・・・」
テンプラーの皇女・リーナが、まくしたてた。
「ああ。
僕の故郷の「リシテアール」でも、そういう宇宙戦艦が発掘された。
その艦は現在、役割を終えて、「国連」の総本部になっている。
また、星系の防備の最大戦力は、「要塞空母艦リシテアール」が担っている。」
ファルティアが、彼女を鎮めるように解説する。
「はああ・・・
たかだか、「魔法具」くらいでいい気になってたのかあたしらは・・・」
ファクトリアの「側室」としてついてきた、「姫」たちは驚嘆の声をあげた。
ファルティア:惑星統一と、遺跡探索を同時に・・・
きついなあ・・・




