第11話 ファルティア連邦の発展
ファルティア連邦は、発展を続けている。
「はあ・・・
水道に機械・・・
公共交通機関・・・
便利ですねえ・・・」
エルナが言った。
「しかし、「機械増えれば、機事増える。機事増えれば、機械増える。」という故事もある。」
ファルティアが、言う。
「えっ?」
「ここで言う、「機事」とは「機械をもってしなければできぬ仕事」という意味。
面倒くささのスパイラルって訳。」
ティカが答えた。
「結局、便利にしようとすればするほど、面倒くささが変わらずについてまわると。」
ドリスが二人を見た。
「ところでさ!
大公殿下の故郷って、どんなところ!?」
興味津々で、ドリスが尋ねてきた。
「うーん・・・
この世界・・・
「惑星」から、光の速さで八光年離れた、「リシテアール」という惑星だよ。
そこの国の一つ、「キティルハルム」という国の女王様が僕のおばあ様だよ。」
「ほ・・・
本当に、「空の上」・・・
「宇宙」からやってこられたのですね・・・」
エルナが、驚嘆している。
「本当は、惑星の版図を拡げて、あちこちの無人の惑星に領土を広げる予定だった。」
「しかし、「私たち」がいたわけですね?」
ドリスの言葉に、うなづくファルティア。
「このまま、穏便にいくとは思えんな・・・」
だいたい距離は、地球から「プロキシマ・ケンタウリ」までの距離を参考にしています。




