第十八話・陳情 □
叔母Jの話に自分でけじめをつけました。
Jには時効と隠ぺいで罰はありません。元の勤務先JAから庇われて幸せに暮らしてますね。改めてJの罪名はJA関係は横領と不正融資、私の実家関係は私文書偽造、同行使。ただしJAは時効だとして諮問なし、そのまま。Jの被害者は亡父と母と私だけ。私に無断でかけた私の保険はもし私が死んだら実母に無断で喜んで懐にしたのだろうね……あいにくと生き残ってJの悪行を暴くことになるとは私も思わなかったけど。
私は単なる意地悪で金融ADRはしません。ど素人の身で巨大な組織に対抗するのは、名声を得るためでもなんでもない。弁護士や税理士、司法書士にお金を出して時間を割いて相談して、アドバイスをもらったのは何ためか。私はJが数十年に渡って虚言を続けた理由や説明を聞き反省して謝罪してもらいたかった。決してひまつぶしでやったのではない。Jは、昭和の時代から実に数十年にも渡って、Jの姉一家……私達一家を己の犯罪の隠れ蓑にしてきた。単なる遺産相続を有利にするために実印などを使ったと思ったらまさかの横領!
私の叔母JはJAが未公表にすると言ったとはいえ、れっきとした犯罪者です。亡き祖母もそれを知っていたふしがある。母までも「イマカラ思えばそうやったのか」 というし、まるで共犯者のようだ。とても哀しいし苦しい。
それなのに、Jは、金融ADRをしたことすら、周囲には遺産目当てなどとほざく。悔しいです。でもJはじめJの親戚の本性がわかってよかったと思うことにしました……私のやれることはすべてやりました。何にもなりませんでしたけど。
今回の話は私が最後にやったことです。これで本当におしまいです。
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私の経験を踏まえ、JA職員によるJAの横領があまりにも多いことを鑑みて、
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衆議院議長あてに
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JAの事業のうち、「JAバンク」 は、「農林水産省管轄」
でなく、
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「金融庁管轄」 にしてください。と、
……陳情しました。
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過去にJAの不祥事や闇に葬られた案件を国会で論じた政治家もいますがなぜか全員腰砕けになっています。マスコミも取り上げません。庶民の私が農林水産省と金融庁、二つの組織にまたがる話をしても、誰も聞いてくれない。ここまでくると私の相談相手はもはや誰もいない。それでも私はやりました。
本来ならば同調者と一緒に「請願」 といって、国会議員を通じてお願いします。紹介議員つき、かつ署名つきであれば、「請願」 です。これをやると、
① 請願文書表が作成・印刷されます。
② 請願内容が各議員に配付されます。
③ 議会にまわされ、採択、不採択が決定されます。
署名を多く集めるほど有利になるし、マスコミも取り上げてニュースになります。注目されたら、半分は目的を達せられるといえましょう。それでも請願で国会通過するのはめったにない。ましてやなんの後ろ盾もない陳情はほぼ無理な話でしょう。
それでも陳情はやりやすいといえば、やりやすい。議員の紹介も不要、署名も不要、一人でもOK、ならばそれしかない。それでいった。一応国民の権利として道は開かれているものの、採択されるのはほぼ不可能です。それでも、けじめをつけるつもりで、やりました。
JAバンク事業を金融庁の管轄に……預貯金を預けて利子をもらって、というのはほぼ銀行の仕事と同じだから。各銀行には、金融庁の指導のもと、不正がないようにチェック体制がしかれています。JAバンクはそうではない。農林水産省がほったらかしにするから各地のJAで横領が絶えないのです。どのパソコンでも検索したらもうすぐにわかる。数百万から数億、平社員から組織の重鎮まで、JAには都道府県まんべんなく横領がある。公表されているだけで、その数です。唖然としました。叔母JのようにJA側が公表を拒否することもありましょう。
だから陳情に至る話とその後のJAの対応も明記したうえで、衆議院議長あてに送付しました。ついでに叔母の虎の威の本丸……叔母の元同級生の某議員さんにもコトのあらましを伝えておきました。おそらく返答はない。というか政治家はそういった後援会員によるトラブルはスルーです。それをわかっていても、私はやりました。
ぶ厚い壁を一人で丸腰でつついても、破れないのはわかっています。これで本当におしまいです。私が呂后ぐらいに権力があればと夢も見ますが、そんな空想はなんのタシにもなりません。権力に無縁の利用され尽くしの庶民のやれることはせいぜいそんなものです。でもやらずにはいられない。
これで思い切ったと。
どうぞ笑ってください。
参考文献 (衆議院のページに飛びます、やってみたい人はぜひどうぞ)http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/tetuzuki/seigan.htm




