第6部登場人物紹介
タイトル通り、第6部の登場人物紹介です!
◆伏見双魔
本作の主人公。黒と銀が入り混じった髪がトレードマーク。瘦せ型。澄んだ燐灰の瞳とは対照的に何時も気だるそうな顔をしている。ブリタニア王立魔導学園、遺物科三年。同科評議会副議長。魔術科講師。
ロキとの決戦を制し、自分が女神フォルセティの生まれ変わりであること、ティルフィングとの因果を知ることとなった。自分がどのような存在なのかが明らかになっても普段はいつもと変わらない。
周囲には隠しているが、世界の魔術師上位百人に与えられる位階”枢機卿”を有している希少な魔術、”創造”使い手。
学年が上がると同時に正式に魔術科の講師に。何だかんだで充実した生活を送っている。今回は学園祭運営委員として大忙し?
契約遺物はティルフィング、”神器”フォルセティの心臓。
◇ティルフィング
伏見双魔の契約遺物。
白銀の髪と深紅の瞳が特徴的な無邪気で可憐な美少女。食べることと契約者である双魔が大好き。
人間態でも非常に高い戦闘能力を誇るが、有事の際には真の姿である黒き魔剣の姿で双魔によって振るわれる。
ロキとの決戦において自らの中に封じ込められていた憎悪を滅ぼすことによって、髪の色が漆黒から白銀へと変わった。フォルセティの記憶は失ったままだが、決戦を通して双魔との絆はより深まった。
今回ははじめての学園祭にうきうきわくわく!
◇フォルセティ
銀髪の美しい裁定の女神。双魔の生まれ変わる前の姿にして、ティルフィングの前任契約者。双魔が自分の運命を知ったことによって意思疎通が図れるようになった。現在は双魔の中に意識だけが存在している状態。双魔の目を通して外の世界を見て楽しんでいる。過ぎ去った存在の残滓としての自覚が強く、基本的には双魔に口出しはせず、ティルフィングを含めて優しく見守っている。
◇ロキ
双魔とティルフィングの因縁の相手。様々な策略を巡らし、目的の双魔たちとの決戦に臨んだ。その正体は北欧神話を滅ぼした奸智の神。謎の存在からの指示により世界を滅ぼそうと動いていたが、可愛がっていたフォルセティを殺してしまったことで運命が狂いだす。数千年の時を経て決着を着けた後、自らが作り出した空間”黄昏の戦場”ごと消え去った。
◇レーヴァテイン
ティルフィングに瓜二つ(見た目はこちらの方が五つほど上に見える。髪の色も空のような蒼)の魔剣少女。その正体はロキの手によって生み出されたティルフィングの姉妹剣。主人と慕ったロキを失った後、双魔に救われ、そのまま引き取られたが……?
◇六道鏡華
双魔の一つ年上の許嫁。長く艶やかな黒髪、斜めに切り揃えた前髪と赤い曼珠沙華の髪飾がトレードマーク。和服の似合う嫋やかな美少女。ブリタニア王立魔導学園遺物科三年。
幼少の出会いより双魔に心底惚れている。悪戯っぽく双魔をからかうのが好きだが押しには弱い。人前では三歩後ろで双魔を支える大和撫子の鑑。
何を思ってか双魔とイサベルが恋仲になる後押しをし、結果として同じ立場になったイサベルをからかって楽しそうにしている。新しく加わる気配を見せるロザリンにも寛容だが過剰なボディータッチには鋭く目を光らせる。今後も双魔を慕う女の子が増えていきそうで少しだけ苦労する予感。
今回は学園祭で料理の腕を存分に振るうことに。
契約遺物は”裁きの冥鏡”浄玻璃鏡。”神器”閻魔王の血を色濃く引き継ぐ身体。
◇浄玻璃鏡
六道鏡華の契約遺物。
極東の地獄における最高神にして裁判長、閻魔大王の所持する神鏡。死人の生前の姿、引いては現世の過去と現在のすべてを映し出す。
容姿は本文に詳しい。寡黙。その場の景色に溶け込むように佇むか、座っていることが多いが偏屈というわけではない。
◇イサベル=イブン=ガビロール
紫黒色の美しい長髪のサイドテールがトレードマーク。ブリタニア王立魔導学園魔術科が誇る才女。
ブリタニア王立魔導学園、魔術科三年。同科評議会副議長。
ゴーレム使役術の大家、ガビロール宗家の令嬢、次期当主。知的かつクールな印象、程よく真面目な性格。
紆余曲折あり、長い間想い続けていた双魔と晴れて恋人に。しかも両人の両親と鏡華公認。
ロキとの決戦の際に双魔からティルフィングの剣気を扱えるように施しを受けて、戦闘能力が大きくパワーアップ。
今回は学園祭運営委員として双魔と同じく苦労人枠。上司に恵まれない。
◇ロザリン=デヒティネ=キュクレイン
若草の髪と翡翠の瞳、閉じられた左眼がトレードマークの大人びた雰囲気の美少女。
ブリタニア王立魔導学園遺物科三年、同科評議会、議長。
絶大な実力と美貌を誇る学生内最強の遺物使いと名高い。ケルトの大英雄”クーフーリン”の血統。
双魔がお気に入りで、無自覚で大胆なアタックには双魔もたじたじ。
常に無表情だが時に周囲を困惑させるほどフリーダム。自由人枠一。反面、仕事や他人への気遣いは優秀。趣味は食事。均整された身体からは信じられない量を食べる。イサベルとは仲良し。鏡華とも仲はいいが本能が警鐘を鳴らすらしくちょっと苦手。
今回ははじめて参加できる学園祭にやる気満々。
契約遺物は”死棘の魔槍”ゲイボルグ、”神器”バロールの魔眼。
◆ゲイボルグ
ロザリン=デヒティネ=キュクレインの契約遺物。
ケルトの大英雄、赤枝の騎士団最強の戦士、クーフーリンが師であるスカアハより授かった必殺の魔槍。
毛並みの良い碧色の大型犬の姿を取っている。神話級遺物とは思えないほど取っつきやすい性格。
飄々としているが、ロザリンに対してはかなり過保護。
その柔軟さから時にアイギスから鬱陶しがられているが特に気にしていない。ティルフィングは背中に乗せてやる仲。
ロザリンと双魔をくっつけられそうなので一安心。
◇左文
双魔の両親に代わって彼の世話をする傅役。小袖と割烹着の似合う妙齢の美女。
心配性でいつも双魔のことを心配しているなるべく口にせず(本人はそう思っている)双魔を見守っている。
鏡華が同居するようになったので家事の負担が減ったが、双魔に世話を焼く機会が減って少し寂しかったり。双魔に二人目の恋人が出来て吃驚したり。さらにもう一人双魔に好意を抱いていそうな娘が増えたり……守役の気苦労は絶えない。
◆アッシュ=オーエン
双魔のクラスメイトにして親友。金髪碧眼、中性的で背の低い美少年。
ブリタニア王立魔導学園、遺物科二年。同科評議会、書記。
遺物使いとして若年ながら高い実力を保持し、世界神秘連盟の定める位階のうち上位者に与えられる”竜騎士”の称号を有し、ブリタニアの近衛騎士団にも所属している。
柔和な人格者で上記の容貌も相まって、女子は言わずもがな男子からも頼りにされている。
今回の苦労人枠三?
契約遺物は”最高の聖盾”アイギス。
◇アイギス
アッシュ=オーエンの契約遺物。
ギリシア神話の知恵と戦いの処女女神アテナの聖盾。
容姿は本文に詳しい。神秘的な美貌を持ち、性格も決して悪くはないが少々毒舌家。
◆フェルゼン=マック=ロイ
紫の短髪と煌めく眼鏡がトレードマークの二メートルを越す筋骨隆々の巨漢。
ブリタニア王立魔導学園、遺物科三年。同科評議会、会計。
溌剌かつさっぱりとした性格の好漢。少々空気が読めないのが玉に瑕。ケルトの豪傑”フェルグス=マック=ロイ”の血統。威風堂々たる人物だが幼馴染であるロザリンは少し苦手な様子。
実直なので学園祭では目立たないところで大活躍。
契約遺物は”虹閃の崩剣”カラドボルグ。
◇カラドボルグ
フェルゼン=マック=ロイの契約遺物。
クーフーリンの叔父にして親友の英雄フェルグス=マック=ロイの振るった大いなる魔剣。その一撃は山を三つ切り落とすほど。
容姿は本文に詳しい。初代の契約者であるフェルグスに似て色香を好むのでアテナ譲りの厳格な性格のアイギスとは犬猿の仲。陽気な姉御肌でその他の遺物たちとの仲は良好。
◇ハシーシュ=ペンドラゴン
双魔とアッシュのクラスの担当講師。背が高いにもかかわらず、姿勢が前によっており、顔色も悪いがそれを含めてもまだ見目は悪くない。ペンドラゴン王家の出身。
見た目に反してかなりの使い手で世界神秘連盟から与えられた称号は上から二番目の”聖騎士”。
何故か常に白衣とモノクルをつけ煙草をくわえている。怠惰でひねくれ者だが面倒見はよく根はお人好し。
親友の息子であり、気が合いやすい双魔のことは何かと気にかけている。
今回は…………まあ、お察し。
契約遺物は日ノ本の平安の御世における最強の化生殺し、源頼光の佩刀、童子切安綱。
◆童子切安綱
ハシーシュ=ペンドラゴンの契約遺物。
日本三大化生の一角、酒吞童子を屠った神刀。
容姿は本文に詳しい。怠惰な主に甲斐甲斐しく世話を焼き、遺物科の学生にも”安綱さん”の愛称で親しまれる。今回も主の失態をこともなげにフォローする。
◆ヴォーダン=ケントリス
ブリタニア王立魔導学園の長。双魔とティルフィングを引き合わせた。
遺物使いの頂点”英雄”の序列三位にして、魔術師の頂点”叡智”の序列一位。”槍魔の賢翁”の異名をとる名実ともに世界最大クラスの強者。
学園の長として学生たちを見守る好々爺である一方、多くを知るが故の行動も見受けられる。
契約遺物は北欧の主神オーディーンの”必中の神槍”グングニル。
◇グングニル
ヴォーダン=ケントリスの契約遺物。一度投げれば必ず敵を貫くと謳われたオーディーンの神槍。
メイド姿でヴォーダンの秘書を務める。ちなみに、メイド服はヴォーダンの趣味。
◇シスター・アンジェリカ
十字聖協会に所属する修道女にして最強の祓魔師。”英雄”序列十位。二十歳。黒い修道服に身を包んだ敬虔な聖職者。常に聖なる書を持ち歩き暇さえあれば読んでいる。
今回は教皇の命により契約遺物と共にブリタニア王立魔導学園学園祭のゲストとしてブリタニアを訪れる。
契約遺物は聖騎士ローランの聖剣、”聖絶剣”デュランダル。
◆デュランダル
シスター・アンジェリカの契約遺物。万物を断ち切り、決して壊れることのないとされた聖十字教屈指の聖剣。ホワイトブロンドの天然パーマ、強固な意志を感じさせる金色の瞳、細い鼻筋の段鼻、大きな口、が特徴的な屈強な美青年。性格は傲岸不遜。ブリタニア行は本意ではないようだったが……。
◆伊達=テオフラストゥス=宗房
ブリタニア王立魔導学園錬金技術科四年。同評議会議長。日ノ本奥州が覇者、”独眼竜”の血と”至りし慈叡”の血を継ぐ、ブリタニア王立魔導学園錬金技術科の評議会議長。通称”錬金技術科の怪人”。隻眼で眼帯代わりの刀の鍔がトレードマーク。自他ともに認める天才にして自由人枠二。あとシスコン。双魔とは旧知の仲。
今回は学園祭実行委員長の一人として全体の指揮に当たり辣腕を振るう。
◇クラウディア=フォン=ホーエンハイム
ブリタニア王立魔導学園錬金技術科二年。同評議会副議長。”至りし慈叡”の直系の子孫であり次期当主である医療系の才能豊かな少女。容姿は小柄で瓶底眼鏡を掛け、胸の辺りまである茶髪を一本の三つ編みにして肩から掛け、いつも白衣を羽織っている。宗房の腹違いの妹。幼いころから顔見知りの双魔のことが……。
今回の苦労人枠四。
◇フローラ=メルリヌス=ガーデンストック
ブリタニア王立魔導学園魔術科四年。同序列第一位、同評議会議長。世界魔術師協会から与えられた魔術師の称号は”導師”、学生の身でありながら、世界で五百人しか存在しないトップクラスの魔術師であり、その上位に立つ。金髪と白髪の混じったフワフワ髪が輝かしい美少女。”みんなの恋のキューピッド”を自称する恋バナ大好き厄介乙女。自由人枠三にしてイサベルを困らせる上司その人。
※これ以上はネタバレになりそうなので、この辺でご容赦をば…………。





