第103話 山奥の暮らし
湯気の立つ器を置き、三人はしばらく無言で鍋の中身を味わった。
静けさの中に、満たされた呼吸がゆるやかに混ざっていく。
ふとフェルミナが器を抱えたまま、そっと呟いた。
「……はぁぁぁぁ…………しあわせ……」
それはまるで、胸いっぱいのため息を言葉に変えたような声だった。
ゼンは苦笑しながら器を重ねる。
「食べ終わったらそのまま置いておけ。片付けは俺が――」
「い、いえ! 私がやります! やらせてください!!」
フェルミナが椅子から勢いよく立ち上がった。
(いま、わたしが“お手伝いできます感”を全力で出せば、ゼン様の暮らしの中に入れる……! これはもう運命の分かれ道……!!)
クレアも立ち上がると、棚の上の布巾を取って淡々と言った。
「お任せください。団長は湯でも沸かしててください」
「……もう団長じゃねぇって言ってんだろ」
そう言いながらも、ゼンの声にどこか懐かしさが混じっていた。
クレアは表情を変えずに答える。
「ですが、私にとっては今も“団長”です。肩書きがなくなっても、“私は今もあなたの弟子”であることは変わりませんから」
その一言に、囲炉裏の火が小さく揺れた。
ゼンはしばし無言でクレアを見た後、ふっと目を伏せた。
「……変わらないな。お前は」
「光栄です」
クレアは礼を言ったが、そこに皮肉や誇張は一切ない。
それはただ、事実をそのまま肯定しただけの声音だった。
フェルミナは2人のやり取りを聞きながら、どこか胸の奥がくすぐったくなるのを感じていた。
(……クレア、やっぱりゼン様のことすごく信頼してるんだな……)
それは“部下としての忠誠”というだけではない、もっと深く、“師と弟子”という関係そのものに根ざした確かな信頼のようなものだった。
「風呂の火を見てくる。……薪の具合が朝から気になってたんだ」
「了解しました。こちらは任せてください」
ゼンは肩をすくめながら立ち去り、食堂を出て風呂の焚き場へ向かった。
灰庵亭の風呂は、母屋から小道を挟んで少し離れた林の中――
霧に沈む山の静けさの奥、杉木立の影にそっと建てられている。
灯籠が一つだけ置かれた踏み石の道をたどると、石垣と木壁で囲われた小さな湯小屋が現れる。
屋根も壁も素朴な杉皮で覆われており、目立たぬようあえて周囲の景観に溶け込むように造られていた。
ゼンがこの場所を選んだのは、湿気や煙が食材に触れるのを嫌ったからだという。
無駄のない構造だが、そこにもまた彼なりの生活哲学が宿っていた。
玄関を後にするその背を見送り、フェルミナは息を吐く。
「……あの、クレア。手伝うって言ったものの、私、王宮ではほとんど……」
「大丈夫です。私がやりますので、ミナ様は“やってる風”で立っていてください」
「えっ!? そ、それでいいの……?」
「はい。私の方が勝手がわかっていますし。……ただ、皿を落とさないように気をつけてください」
「はいっ!!」
2人は囲炉裏の横で器を重ね、鍋を持ち上げる。
フェルミナが持ち上げた土鍋はまだ熱を保っていて、手にそのぬくもりがじんわりと移ってきた。
厨房の奥へ進むと、空気がひんやりと変わった。
囲炉裏の熱が届かないこの一角は、まるで別の空間のような静けさに包まれていた。
水場は石と木と魔導術式の絶妙な融合で構成されていた。
壁の一部には白い灰漆喰が塗られており、そこに淡く輝く「光水陣」の魔法陣が刻まれている。
清流ガルヴァ川から直接引かれた地下水が、魔法陣によって微細な濾過と魔力調整を施され、常に清冽な水として供給されていた。
その水が流れ込む石造りの流しは河石をくり抜いて作られたもの。
表面は滑らかに磨かれており、縁には使い込まれた跡が年輪のように刻まれている。
水の出口は銀の管ではなく、樫の木をくり抜いた“樋”が使われていた。
そこから細く、まるで湧き水のように清水がしずくを連ねて流れ出ている。
横に積まれた桶や器の類はすべて手製。
木の肌があたたかく、濡れても冷たくなりすぎないよう工夫されていた。
布巾は灰白布で統一されており、端にゼンの手による小さな刺繍があるものもあった。
この空間だけが、まるで時間の流れを止めたかのようだった。
湯気もなく煙もなく、ただ水の音だけが細く静かに響いている。
その静けさの中で灯籠のような魔導燈が一つ、壁際に設置されていた。
霜灯と呼ばれる小さな魔導光源は氷と光の魔素でできており、火を使わずにゆらめく冷光を灯す。
白青い光が水面に反射し、まるで月明かりのような静けさを水場全体に落としていた。
フェルミナは思わず足を止め、天井を見上げた。
屋根裏からは木組みの梁が見える。
梁の節目には乾燥させた薬草束が吊るされていて、かすかにミントのような香りが漂っていた。
(あ……すごく……落ち着く……)
王宮の厨房では見たことのない“静かな生活の美しさ”が、そこにはあった。
フェルミナはためらいがちに蛇口のつまみに手をかけた。
水をひねると、細い糸のように冷たい清水が流れ出る。
フェルミナは思わず手を差し出した。
「……わ、つめたい……! でも、きれい……!」
「ここは、生活水脈が直接引かれてるんです。魔導濾過もされてますから、そのまま飲めますよ」
クレアが鍋を軽やかにすすぎながら言う。
フェルミナも手元の器をそっと洗い始めるが、すぐに慣れない手つきで泡を飛ばしてしまう。
「きゃっ、あ、ごめんなさい! 水が……!」
「問題ありません。……ミナ様、器は持つ手と洗う手の役割を分けると安定します」
「わ、わかった……!」
フェルミナは真剣な顔で器を持ち直し、再び慎重に手を動かした。
(……これ、ちょっと楽しいかも……)
洗い物という行為が、初めて“日常”として彼女の身体に馴染み始めていた。
洗い終わった器を拭くための布巾は、窓辺の竹棒にかけられていた。
そのすべてが丁寧に洗濯された手織りの布だ。余計な装飾はないけれど、どれも使い込まれた跡があってきちんと整えられていた。
(……ゼン様、こういうとこも手を抜かないんだ……)
クレアは拭きながら呟く。
「……古いものを、直しながら大事に使う。団長は昔からそういう方でした」
クレアは布巾を器の縁にそっと当てながら、少しだけ目を細めた。
「戦時中でも、武具や装備を捨てるのは最後の手段でした。どれだけ古くても、自分の手になじむものの方が強いと言って」
「へえ……」
フェルミナは思わず隣を見る。
クレアの声は相変わらず淡々としていたが、その口調にはほんのわずか――“懐かしさ”が滲んでいた。
「灰庵亭も……そうやって、いろんなものを“直して”作ったんでしょうね」
クレアは布巾を折り返し、別の器に手を伸ばした。
その器は、かすかに縁が欠けていた。
だがその欠けた部分には、丁寧に灰白樹の漆が塗り直され、小さな三日月のような金継ぎが施されていた。
「……直した跡、ですね」
フェルミナはそれを指でそっとなぞった。
「うん……なんか、可愛い……」
器の一つひとつに、ゼンの指が触れた痕跡がある。
修繕の仕方、布の重ね方、乾かし方――
すべてが、物に対する“気遣い”に満ちていた。
フェルミナは手に持った器を見つめる。
一つ一つ模様も歪みも違う。
けれどすべてが、どこか“落ち着く形”をしていた。
使い古された食器、素朴な器、そして手に馴染む布。
そこにあるのは派手さも飾りもないけれど――
(……これが、“暮らし”なんだ……)
厨房の奥にある棚の一段には、小さな布包みが並んでいた。
それぞれの中には、おそらく季節ごとの香草や乾物が収められているのだろう。
袋には“春野の若芽”“秋摘みの木の実”といった手書きの文字が墨で記されていた。
「……思い出が詰まってるんだね、ここには」
フェルミナは、手の中の器に目を落とした。
食事を盛る器、誰かと一緒に囲炉裏を囲んだ夜、湯気の向こうに揺れた笑顔。
それはどれも何気ないけれど、きっと二度と同じにはならない“ひととき”の形。
水音は絶えず、柔らかに響いていた。
それはまるで、この灰庵亭そのものが息づいているような感覚だった。
誰かの手で育まれた静けさ。
どこまでも自然で、どこまでも丁寧で。
でもそれは、誰かの時間と心の蓄積がなければ生まれなかった空気。
――この場所には、“過去”が生きている。
「……クレア。ゼン様って、いつもこんなふうに暮らしてるの?」
「はい。変わりません。私が知る限り、団長の“生活”は、昔からずっとこうでした」
クレアの口調は淡々としていたが、そこには確かに微かな敬意が滲んでいた。
「団長は――」と彼女は一呼吸おいて言い換える。
「団長は、派手なことを嫌います。人目を引くことも、目立つ贅沢も。軍にいた頃も自分の装備だけは一番質素で、手入れだけは人一倍していました」
布巾を折り返しながら、クレアはふと指先に目を落とした。
「使うものは壊れるのが当たり前。壊れたら捨てるのではなく、どう直すかを考える。その考えは、今でも変わっていません」
その言葉に、フェルミナはほんの少し驚いた顔をした。
「直す……か。うちの宮廷とかだと、何か欠けたらすぐ取り替えちゃうけど……」
「帝都ではそうですね。けれどゼン様は違います。傷も歪みも含めて、物の“歴史”だと仰っていました。……それを消すことは、“生きてきた証を捨てること”になると」
クレアの声音は淡いが、どこか遠い記憶を辿るようでもあった。
「団長がよく言っていたんです。“人も物も、役割を終えたからって、無価値になるわけじゃない。使い道がなくなったものがあっても、もう一度別の居場所を作ればいい”って」
フェルミナはふっと息をのんだ。
それはまるで、自分の胸の奥に向けられた言葉のように響いた。
「……やさしいんだね、ゼン様って」
「いえ、甘くはありません。ただ、必要以上に見捨てないだけです。……それが、あの人の“強さ”でもあります」
クレアはごく自然にそう言った。
そして器を一つ置いたその手が、ごくわずかに止まった。
「昔、私がまだ新人で何もできなかった頃、隊の仲間から疎まれて、足手まといだと責められたことがありました」
「え……?」
フェルミナは思わず手を止める。
クレアの目は真っ直ぐだった。
「そのとき、団長が私に言ったんです。“できないことを数えるな。できるようになるまでの時間を、俺が一緒に背負ってやる。足りないものがあるなら鍛えればいい。それを一緒にやるのが隊ってもんだ”って」
静かに、けれど確かに語られたその一言が、フェルミナの胸にずっしりと残る余韻を残した。
(……それって、わたしにも……通じるのかな……)
王族という立場、過去の過ち、重い責任――
そうしたものがフェルミナの心に常に影を落としていた。
でもゼンの言葉はそれらすべてに対して、「今からでも遅くない」と言っているような気がした。
器を拭く布巾の感触が、なんだか少しだけ柔らかく感じられた。
王宮での暮らしは完璧だった。
美しい食器、飾られた部屋、華やかな衣装。
でも、どこか「誰かのために整えられた世界」でしかなかった。
だけどここには、それがない。
ただ、“誰かが生きている空間”があるだけ。
器を拭き終えたクレアが、ふと柔らかく笑った。
「……ミナ様。皿、綺麗に拭けてますよ」
「えっ……あ、本当だ……!」
フェルミナは思わず自分の手元を見て、嬉しそうに小さく笑った。
その笑顔も霜灯の淡い光に照らされて――
ゆっくり、夜の静けさに溶けていった。
「――湯、焚けたぞ」
ゼンの声が、母屋の裏口から静かに届いた。
月明かりに照らされた霧が薄くかかる中、彼の姿が小道の先に見える。
「火加減もちょうどいい。……好きな時に入ってこい」
そう言って彼は薪を一束肩に担ぎ直し、風呂棟の方へ戻っていく。
焚き釜の音と湯の匂いが、山の夜気にゆっくりと溶けていった。
「お、お風呂……!」
フェルミナははっと目を輝かせた。
「わ、私っ、準備行ってきます! 蓋とか開けてきますからっ!」
「……ミナ様、落ち着いてください。夜の石畳は滑りますよ」
クレアの声が背中越しに届くが、フェルミナはもう走り出していた。
風呂棟は母屋から南西に少し下った傾斜地にあった。
杉皮葺きの低い屋根と、黒い木戸が静かに霧に沈む。
戸を開けるとほのかな檜の香りとともに、柔らかな湯気がふわりと舞った。
(……ここが、ゼン様のお風呂……!?)
中は驚くほど清潔で、簡素なのに美しかった。
脱衣所は木の棚と籠だけ。魔導灯が静かに灯っている。
奥の洗身場には湯瓶と木椅子が整えられ、岩敷きの床はうっすらと濡れている。
湯気の先には、檜で組まれた長方形の湯船――
湯面にはほのかに山草の香りが漂い、夜霧と交わって幻想的な空間をつくっていた。
「……これ、薬草湯ですか……?」
後ろからクレアの声がした。
「ああ。レニア婆さんの調合だ。霧の中で冷えただろうからな」
ゼンが半露天の湯殿に近づき、蓋をゆっくり外す。
立ち上がる湯気は淡く白く、どこか甘くて懐かしい香りがする。
「……あったかい……やさしい匂い……」
フェルミナは思わず手を差し出してしまいそうになるのをこらえた。
「今日は長かっただろう。ゆっくり浸かってこい」
その一言が、胸にじんわりと染みる。
クレアが静かに言った。
「先に、ミナ様がどうぞ。私は周囲の見張りを兼ねて、後に」
「え、ええっ!? でも……じゃあ……」
フェルミナはゼンの方をちらりと見て、少しだけ照れたように微笑んだ。
「……あの、ゼン様。お風呂、使わせていただきます」
ゼンは肩をすくめ、穏やかに手をひと振りした。
「好きなだけ入ってろ。……風邪ひくなよ」
その一言で、フェルミナの頬はふわっと熱を帯びた。
(ああ……この人の暮らしの中に、少しずつ入っていけるのが……嬉しい)
夜の灰庵亭は、霧と薪の匂いに包まれていた。
そして――
檜の湯船から立ち上る湯気の中、フェルミナはそっと脱衣棚に手をかける。
夜の山の静けさに包まれながら、フェルミナの心には王宮では決して得られなかった“ぬくもり”が、ゆっくりと心の中に満ちていった。
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■ 灰庵亭の檜風呂
灰庵亭の檜風呂は、灰庵亭の敷地内にある独立型の風呂棟であり、山間の厳しい自然環境に配慮して建てられた、露天気質の木造風呂である。使用されている浴槽材には上質な天然檜が用いられており、素材の選定から建築様式、構造配置に至るまで、主であるゼン・アルヴァリードの生活観と実用性に基づいて設計されている。
【概要】
灰庵亭の母屋から約30メートルほど離れた南西方向の傾斜地に設けられており、母屋とは完全に分離された別棟構造である。山の地形を活かして建てられた立地は、遮蔽物が少なく、周囲の林と地形そのものが自然な目隠しとなるため、屋根付きの半露天構造を可能にしている。
風呂棟の外装は黒ずんだ杉皮葺きで、周囲の景観に馴染むよう低めに抑えられた意匠が施されている。風除けや熱の逃げを最小限に留めるため、建具には厚手の布暖簾と木戸を併用し、冬季には内扉を増設できる仕様となっている。
【建築構造と配置】
檜風呂の建屋は、山石の基礎の上に組まれた簡素な平屋構造で、主材は檜・杉・栗の木材を組み合わせて使用している。床面は全面的に硬質の栗材で覆われており、水気と寒冷地への耐性が高い。
建物内部は三つの空間に分かれている:
1. 脱衣室:2畳弱の広さで、素朴な木棚と衣類用の籠が設置されており、寒冷期用の毛織布も備えている。照明は油灯もしくは魔導光が用いられ、常夜灯として小さな灯籠が吊るされている。
2. 洗身場:岩を敷き詰めた排水性の高い洗い場で、竹製の手桶と木椅子、陶製の湯瓶などが常備されている。山の湧水を薪で加熱した湯が手作業で供給される。冬季は湯の冷めを防ぐため、暖炉を併設し室温を保つ工夫がされている。
3. 風呂槽(浴槽):檜の一枚板を用いて組まれた浴槽は、縦横2.4m×1.2m、深さ60cmの長方形。強度と香りの保持を重視し、継ぎ目には伝統的な込み栓工法と耐水性の高い山樹脂を使用。浴槽は地面に半埋め式に設置され、熱の保持と安定感を両立している。
風呂棟の東側は開放構造となっており、腰高の囲いと雨除けのひさしを設けた“半露天”仕様となっている。囲いは山の竹で編まれており、風景を損なわずに視線を遮る設計。朝霧や夜風が心地よく、季節の移ろいを感じながら入浴できるのが特徴である。
【湯の供給と管理】
湯は母屋裏手の斜面から引いた天然の湧水を主とし、風呂棟内の土間に設置された焚き釜(直火式銅釜)で加熱される。薪は主に楢・桜の広葉樹を使用し、長時間安定した熱量を得られるよう乾燥保管されている。
湯温は湯釜側の温度調節口で調整可能だが、原始的な構造のため火力管理はすべて手作業で行われる。温度のばらつきを防ぐため、釜と浴槽の間には湯導管が二重に設置され、常に湯を循環させながら供給する工夫がなされている。
また、湯釜には簡易の木蓋が取り付けられており、入浴時間に合わせて余熱を溜めておく仕組みがある。風呂の使用後には排水を手動で抜き、底面の木栓を開けて地中の砂利層へ流す仕組みとなっている。
【檜材について】
使用されている檜材は、ゼンがかつて戦地からの帰還後に入手した古木を乾燥させたものであり、芯材のみを贅沢に用いている。節が少なく香り高い部位を選び抜き、風呂用に厚く製材したものを手作業で組み上げたとされる。
檜は防腐性・抗菌性に優れ、湿気にも強いため、長年の使用にもかかわらず腐食や反りがほとんどない。入浴時には木の香気が湯気に溶け込み、肌と呼吸をやさしく包むため、疲労回復や安眠効果が高いとされている。
【利用目的と意義】
この檜風呂は、単なる衛生設備ではなく、ゼン自身にとって“日々を整える儀式”の場でもある。戦場で失った時間や感覚を取り戻すように、静けさの中で身体を洗い、湯に浸かるひとときは、彼にとって癒しであり、過去との接点でもある。
また、ごく稀に客人に対してもこの風呂は開かれており、訪れた者は誰もがその質素ながら贅沢な“湯のもてなし”に心を洗われるという。




