ヴァル・ゼルグ
■ キャラクター資料:ヴァル・ゼルグ(人間の姿=精神(半身))】
■ 基本情報
・名前(偽名):イヴ・ベルゼブブ
・本名(真名):ヴァル・ゼルグ(形なきもの)
・種族:魔神族(原初魔神)
・表向きの立場:テネブラル皇国 宰相
・年齢(外見):20代半ば
・年齢(実年齢):推定10000歳以上
・外見:美しい女性の姿で活動していることが多い(決まった外見は無い)
・身長:185cm
・体型:均整の取れた長身、威圧感のある立ち姿
・外見的特徴:赤と黒が混じる長髪、整った貴族然とした顔立ち、深い虚無の色を湛える瞳
・衣装:漆黒の宰相服。装飾は控えめながら素材・仕立ては完璧。背には封印された紋章を織り込む。
■ 人格・性格
・言動:常に冷静沈着。言葉遣いは丁寧かつ論理的。
だがその中には「すべては無に帰る」という絶対的価値観が根底に流れており、
対話においても終始“相手の存在を否定する”ような余白を感じさせる。
・特徴的な価値観:
世界は欠陥であり、完結していない物語である。
神は創造の失敗であり、人類もまた未完成の反復存在にすぎない。
“終わり”とは浄化であり、解放であり、到達である。
・信条:
「私は世界を壊したいのではない。正しく、終わらせたいだけだ」
・対人関係:
人間には一切の愛着を持たないが、観察対象として深い興味を抱いている。
敵対者にも敬意を払い、暴力に訴える前に言葉で相手を“論破”することを好む。
一部の高位存在や旧き戦友には、皮肉と敬意を織り交ぜた態度を取る。
■ 能力・技能
【基幹能力】
・存在反転(Null Reversion)
存在している物体・事象を“なかったこと”にする禁術。
対象の物理的破壊ではなく、“因果ごと削除”する力。魔力・霊素・記録のすべてが抹消される。
・霊素吸収(Essence Devour)
死した神々や高位生命体の“霊素”を取り込み、統合する能力。
吸収後も人格を崩さず、内包された知識・力を自在に行使する。
・無音領域(Silence Field)
自身を中心に一定半径の空間から“音”を完全に消去する。
魔導探知、言霊、精霊会話など、音を媒介とする魔法を封じることができる。
【戦闘スキル】
・黒魔法全般:魔素の“逆相”を自在に操る、世界でも唯一無二の存在。
・身体戦闘:人型である以上、物理戦闘も高水準。
ただし本人曰く「無駄の多い運動は好まない」とのこと。
・思念支配:相手の意識に直接干渉し、選択や行動を“迷わせる”能力。
■ 経歴・過去
・原初魔神としての記憶を保ちつつ、数百年から数千年をかけて「人間社会に潜伏」。
皇国の官僚制度を一から操り、数十年かけて宰相の地位を獲得。
・各国の戦争や政変に関与し、“終焉”を導くための「実験場」を構築。
村落〈ベルシュナ〉消失事件はその一環であり、霊素汚染の臨界点観測のために意図的に引き起こしたもの。
・終焉戦役の火種として、自らの肉体を復活させるとともに、七柱の魔神を“再活性化”させたのも彼女の意志。
最終的に、自身を“第八の神”として世界構造に組み込もうとする《セプティマ融合計画》を発動。
・人間を観察し、彼女自身が人間社会に順応しようとしていた時期もあった
・彼女の目的はあらゆる生と死の統合であり、「生命」という根源的概念を“破壊”することを目論んでいる。
■ 裏の顔と仮面
・皇国におけるヴァル・ゼルグの「公的記録」は完璧に整備されており、彼が魔神族である証拠は皆無。
戦場では“名将”と称えられ、民の間では“宰相殿”と尊敬される存在だった。
・一方で、裏では“記憶の改竄”、“歴史の捏造”、“系譜の断絶”を繰り返し、
大陸の文明そのものを操作し続けていたことが、戦後に明らかとなる。
■ 名言
「神々は祝福を与えたというが、それは“希望”ではなく“束縛”だった」
「すべての“始まり”は、いつか“終わらなければならない”。私はその責務を負っているだけさ」
「君がまだ“生きていたい”というなら――それは、甘えだよ」
この人物こそが、テネブルに潜む“終末の因子”。
世界を理から解き放ち、“真なる終焉”を招くべく設計された、最も美しく、最も危険な存在――
それが、ヴァル・ゼルグである。




