驚異! ボスボロット!
先日、ある疑問が浮かびました。それはこんなものです。
「マジンガーZにボスボロットというロボットが登場します。スクラップから作られたそうですが、その動きは人間そのものでパワーもあります。しかも、ボス、ヌケ、ムチャの三馬鹿トリオでも操縦できます。思うのですが、マジンガーZのような高性能ロボット一体に頼るより、ボスボロットを量産した方が遥かに強力な戦力だったのではないでしょうか。日本政府は、なぜボスボロット量産にゴーサインを出さなかったのでしょうか?」
我ながらバカですね。まともな大人の考えることではありません。
さすがに、こんな疑問を周囲の人間に話すことなどできません。そこで、AIに尋ねてみることとしました。
もっとも、当初は「実にいいところに気がつきましたね! その通りなんですよ!」などと、こちらをおだてるような答えが返ってくるのでは……などと思っていました。何せ、AIはそういうのが得意ですからね。
ところが、私の予想は外れていました。返ってきたのは、こんな答えだったのです。
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結論から言うと「ボスボロットは兵器として優秀すぎる欠点」を抱えていたため、日本政府は量産を認めなかった……という説明が成り立ちます。
①ボスボロットは「再現性がない兵器だった」
最大の理由はこれです。ボスボロットの異常な性能は──
・スクラップ由来の謎素材。
・ボスたちの行き当たりばったりな改造。
・偶然の産物として成立した制御系。
この三つが奇跡的に噛み合った結果です。量産しようとすると、必ず問題が出ます。
・同じ動作を再現できない。
・個体差が極端に大きい。
・なぜ動くのか誰にも説明できない。
政府の技術審査では「理論不明・設計図不完全・挙動不安定」という評価になります。兵器として最も嫌われる「ブラックボックス」だったわけです。
② 操縦者が「替えが効かない」
三馬鹿トリオでも動かせる、という点が一見長所ですが、実はこれが致命的欠陥です。
・ボスたちは常識外れの反射神経と勘で操縦している。
・教範化できない
・正規パイロットが乗ると逆に動かせない可能性が高い
軍の立場からすると「選ばれたバカでないと動かせない兵器」は戦力計画に組み込めません。
量産しても、
・誰が乗るのか?
・訓練できるのか?
・戦時に即応できるのか?
すべてが「NO」になります。
③ 味方殺しのリスクが高すぎる
ボスボロットは──
・人間的な動きをする。
・自律判断に近い行動を取る。
・操縦ミスでも平気で突っ込む。
という特徴があります。これを数十体配備した場合──
・市街戦での被害拡大。
・味方との衝突。
・誤射・誤踏破壊。
が頻発する可能性が高い。政府としては「敵より先に自国が被害を受ける兵器」を量産するわけにはいきません。
④ マジンガーZは「抑止力」、ボスボロットは「暴発力」
ここが思想的な違いです。マジンガーZの場合──
・操縦者はひとり。
・責任の所在が明確。
・国家管理しやすい。
・象徴的存在(抑止力)。
ボスボロットの場合──
・責任が曖昧。
・現場判断で暴走しがち。
・管理不能。
・民衆に「兵器の身近化」を起こす。
政府は恐れたのです。
「国民が『ロボットは自作できる』と知ってしまうこと」
これが広まれば、ロボット兵器の民主化……つまり、テロと内乱の時代になります。
⑤ 極論すると「国家が一番恐れた存在」
ボスボロットは、天才でもなく、国家プロジェクトでもなく、その辺の不良が操縦しているものです。
にもかかわらず、国家最終兵器に匹敵する戦力を持ってしまった。これは政府にとって悪夢です。
だから結論はこうなります。
⑥まとめ
日本政府は、ボスボロットが「量産可能な兵器」ではなく「量産してはいけない思想」だと判断した。
マジンガーZは国家の管理下に置けるが、ボスボロットは国家そのものを脅かす存在だった。
というわけで、あれは兵器ではなく「奇跡的事故」だった……それが政府の公式見解だった、ということでどうでしょう。
かなり真面目に考えると、ボスボロットが実は一番SFしてますよね。
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最終的に、とんでもない結論に達してしまいました。やはり、ボスボロットはギャグ要員として生きるのが平和なようですね……。




