外国人の犯罪者
たまに、罪を犯した外国人が不起訴処分になった……などという話を聞くことがあります。さすがに強盗や殺人といった犯罪では聞いたことはないですが、無免許運転や傷害のような罪で不起訴処分になるケースは少なからずあるようです。
これに対し「日本の司法は外国人に甘い」「どうなっているのだ!」と怒りをあらわにする人もまた、少なくないようです。まあ、これは当然ですね。
これから書くことは、全て私が人から聞いた話です。なので、真偽については怪しい部分もあります。
まあ、江戸時代の「宮本武蔵が飛騨で夜叉猿(ゴリラより大きな体を持つ伝説の猿妖怪)と闘い倒したらしいぞ!」などという武勇伝と同じノリで読んでいただけると幸いです。あ、でも宮本武蔵の話よりは信憑性は高いと思われます。
外国人が罪を犯し、不起訴になったケースは……そのほとんどが、強制送還になるようです。つまり、本国に送り返されているわけですね。
罪を犯しているのに罰を受けないとはけしからん! と思う方もいるでしょう。私も、けしからんとは思います。
ただ、検察や裁判所にしてみれば、外国人の小さな事件でいちいち時間と手間をかけたくないのでしょうね。たたでさえ、彼らにはやらねばならないことが多いですから……。
また、裁判をすればお金もかかります。一例を挙げると、裁判では被告のために、弁護士を専任しなくてはなりません。被告に金が無ければ、国が弁護士をつけてあげることとなります。いわゆる国選弁護士ですね。
外国人の場合、大半が国選の弁護士となるでしょう。国選弁護士の場合、その費用はどこから出ているかといえば……我々の税金です。外国人が犯したしょうもない罪のために、我々の税金が使われるのは、ちょっと悲しいものがありますよね。
以上の点を考えると、罪を犯した外国人には、さっさと国外退去してもらった方がいいようには思います。
ただ、そうもいかないケースもあります。罪を犯した結果、裁判を受け刑務所に入る外国人もいるわけです。
で、外国人の受刑者は犯した罪を償うため刑に服するわけですが……彼らは日本人に比べ、仮釈放により早く出所できるケースが多いようなのです。
二十年くらい前でしょうか。外国人は刑の半分を務めれば、仮釈放で出られる……などという話を知人から聞いたことがありました。まあ、さすがにこれはデマだと思います。ひょっとしたら当時は半分で出られたのかもしれませんが、今の事情はわかりません。
とはいえ、外国人受刑者が日本人と比べ仮釈放率が高く、また仮釈放が早めに認められる傾向があるのは確かなようです。
ただし、仮釈放後は強制送還の措置を受けることになるようです。つまりは、日本から出て行かされるわけですね。
この話に「そんなのおかしい。ちゃんと刑を務めさせろ」と思うかもしれませんが……これもまた、手間と経費の削減なのでしょうね。
外国人受刑者がいると、通訳が必要な場合もあります。また、日本語がわからないふりをする外国人もいると聞きました。そういった受刑者のために、いちいち通訳を雇うとなると金がかかります。
そもそも受刑者は、税金で養われているようなものですからね。受刑者ひとりを刑務所にて生活させる費用は、年間二七〇万円などといわれています。この上、通訳などを雇うとなれば、さらに金がかかりますよね。
なので、さっさと出所させ国外退去してもらった方が、税金の節約にはなるのですよね。ただ、その節約した税金を我々のために上手く使ってくれているのかは不明ですが……。
さて、話は変わりまして……神奈川県の横須賀市には、横浜刑務所横須賀刑務支所という施設があります。何やら面倒な名前ですが、平たく言えば刑務所です。以前は、横須賀刑務所という名称だったとか。
ここは、日本人のA級(つまり初犯)の受刑者および罪を犯した在日米軍兵士を収容するそうですが……日本の刑務所の中でも、待遇の良さはトップクラスという話です。まあ、刑務所に待遇の良さを求めるのもどうかと思いますが……とにかく、他の刑務所より居心地はいいそうです。
これは、やはり在日米軍兵士を収容する施設だから、なのでしょうか。日米地位協定の壁もあるのかもしれません。何とも悲しい話ですが、我々にはどうしようもないことですね。
てすので、もしあなたが罪を犯してしまい逮捕され、実刑が免れそうもない事態になったとします。その時は「横須賀刑務支所に入れてください!」と希望を出せば、入れてもらえるかもしれません……たぶん無理でしょうが、試してみる価値はあるのではないかと思います。




