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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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未だ印象に残っているシーン

 タイトルの通り、ドラマや映画や本から印象深いシーンを紹介していく、ただそれだけの話てす。思想的な部分はありません。また、特定の人物に対する侮辱の意図はありません。




 昔『俺がハマーだ!』という海外ドラマが放送されていました。主人公である刑事のハマーが、拳銃をバンバンぶっ放しながら犯人を逮捕するコメディ寄りの刑事ドラマです。

 とはいっても。私はリアルタイムで観たわけではありません。面白いとの噂を聞き、レンタルビデオ店て借りたVHSソフトで観たのです。……といっても、若い人は「VHS? 何それ?」と思われるかもしれないですね。

 VHSについては御自分で調べていただくとして、この『俺がハマーだ!』には、こんなやり取りがあります。


「署長が呼んでるぞ」


「あのコーヒー豆がなんだって? また偏頭痛?」


 一応、説明します。署長は黒人です。

 また、こんなやり取りもありました。大型の刈り込みバサミを持って警察署を襲撃した犯人をハマーが逮捕するのですが、こんなセリフを言います。


「署長を見て、コーヒー豆の刈り取りをしたくなったのか?」


 念の為に言っておきますが、黒人に向かいコーヒー豆という言葉を吐くのは、現代ではやめておいた方がいいでしょう。

 黒人つながりで言うと、かつて『ドクタークイン 大西部の女医』というドラマがありました。西部開拓時代に田舎町で開業医をすることになった女性の人生を描いた作品です。

 実のところ、内容はほとんど覚えていないのですが……ひとつだけ、今も記憶に残っているシーンがあります。女医であるがゆえに、町の人々からいわれなき差別を受ける主人公が、町の黒人に向かいこんなセリフを吐くのです。


「あなただけは、差別される側のつらさを知っている人だと思っていた!」 


 このシーンを思い出したのは、ちょうどコロナ禍のアメリカで、黒人のたくましい男性がアジア系の中年女性を殴り倒す映像を観た時です。どうやら、差別される者は、さらに弱い者を差別してしまうようですね。悲しいですが、それが現実なのでしょう。

 ただ、それは、あくまでも「今の」現実です。こうした部分を放っておいていいとは思っていません。



 B級アクション映画の巨匠ロバート・ロドリゲス監督の作品『レジェンド・オブ・メキシコ』は、メキシコを舞台に悪党どもが血で血を洗う戦いを繰り広げるアクション群像劇です。

 この作品に、サンズなる男が登場します。CIAのエージェントですが、頭にあるのは己の欲望だけです。演じているのはジョニー・デップでして、まあユニークなキャラなんですよ。

 このサンズ、大金を得るためタクシーに乗り現場に向かうのですが……突然、タクシーが停まりました。さらに、運転手からこんなことを言われます。


「降りろ」


「えっ? なんでだよ?」


 当然、サンズはそう聞きます。すると、運転手はこう返しました。


「見ろよアレ。クーデターだ」


 そうなのです。この時、メキシコのマフィアのボスと軍のお偉いさんが手を組み、クーデターを起こしていたのです。

 外では、銃を持った軍人たちが市民相手に銃をぶっ放しております。しかし、市民の方も負けていません。おばちゃんが両手に拳銃を持った姿で応戦してたりします。

 そんな物騒な状況を前にタクシーを停める運転手に向かい、サンズはこう言い放ちます。


「見えないんだよバカ野郎! 目がないんだ!」


 そう、サンズは敵に拷問され両目を潰されていたのです。

 運転手はと言うと、ちらりとサンズの顔を見ます。直後、こんなことを言いました。


「じゃあ、アレ聞けよ! 軍がクーデター起こしてドンパチやってんだ!」


 フォローいっさい無しです。このあたり、いっそ清々しい気持ちになりましたね。


 ちなみにアメリカには、自分が黒人だと知らないままKKKに入り幹部となってしまった盲目の黒人……という、とんでもないキャラが登場するコメディもあるようです。

 一応、説明しますと……KKKとは超過激な白人至上主義団体です。黒人をリンチして殺してしまう……そんなことをやっていたそうです。顔バレを防ぐためなのか、メンバーは集会の時に頭から顔をすっぽり覆う頭巾を被り参加していたようです。そのため、他のメンバーからは黒人だとバレないまま幹部となってしまった……という設定のようです。




 最後に、とある海外ドラマのワンシーンを紹介しましょう。ファミリードラマで『フルハウス』や『ゆかいなシーバー家』みたいな家族ものです。

 主人公一家の一員であるチンピラ(?)が、店で突っ立ったまま、テーブル席に座っている男たちをジロジロ見ています。いや、はっきりいうと「ガンたれている」ような状況です。

 すると、男たちほ言いました。


「お前、何見てんだ?」


 念のため書きますと、男たちは凄いマッチョな体です。剥き出しの二の腕は、筋肉が盛り上がっていました。座っているため上半身しか見えていませんが、いかにも強そうな感じです

 一方、チンピラの方はというと…ろ背もさほど高くなく、痩せ型です。にもかかわらず、マッチョな男たちに言い返しました。


「見てたら、どうだって言うんだ?」


「んたと? やんのかコラ」


 こんな言い合いになったところで、一家のおじいちゃんが乱入します。


「お前ら何やってんだ! 警察呼ぶぞ!」


 言われた瞬間、マッチョな男たちは逃げていくのですが……なんと、男たちはみな車椅子だったのです。そう、上半身しか映っていなかったので視聴者にはわからなかったのですが、チンピラは車椅子の男たちにケンカを売っていたのです。これも、昨今だと放送しづらいかもしれないですよね。

 ところで……このドラマ、実のところタイトルを忘れてしまいました。というより、タイトルを知らないのてすよね。何となくボケーッと観ていて、気がつくとこんなシーンがあった……そんな程度の記憶しかありません。ご存知の方がいたら、教えていただけると幸いです。



 




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― 新着の感想 ―
[一言] 『ドクタークイン』はわかったんですよ~。 『大草原の小さな家』がやってたところに入ったドラマだったのを覚えてます。 『大草原の小さな家』のほのぼのヒューマンドラマからの落差からか、あんまり好…
[一言] 投稿お疲れ様です その手の差別ネタなら"フリービーとビーン/大乱戦 74年"なんて"月曜ロードショー"の定番ネタなコメディ作品も有りました キレキャラなユダヤ人のフリービーと実は本名ちゃん…
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