ゲートウェイ
初めに書いておきます。これは、私の個人的な意見でしかありません。
最近、学生が大麻の所持で相次いで逮捕される……ということがありました。
大麻に関しては、様々な意見が飛び交っているようですね。「依存性はタバコや酒より低い」「健康面では、タバコや酒の方が遥かに害になる」という意見は、昔から言われてきました。
一方「大麻はゲートウェイドラッグになるから危険」という意見もあります。一応ゲートウェイドラッグについて説明しますと、違法薬物の入口になりうるものという意味らしいです。大麻を吸っているうちに、さらなる刺激を求めて、より強いドラッグに手を出すというケースが多い……とも言われています。
私は、ドラッグの専門家でも医師でもありません。したがって、専門的な知識はゼロです。ただ、薬物にハマりおかしくなった人間は何人か見てきました。そんな私ですが、今回は大麻の危険性について語ります。なお、念のためもう一度書いておきます。これは、あくまでも私の個人的な意見です。
まず、酒やタバコに比べ大麻は手に入りづらい、という特徴があります。
最近では、酒にしろタバコにしろ、簡単には買えなくなっているようですね。ただ、それでも大麻よりは簡単でしょう。売人と接触するには、いろいろ面倒くさい手順を踏まないとなりません。
それよりも大きいのが、法に触れる行為だ……という部分です。これは、意外と大きな部分なのですよ。
例えば、いきなり千円札を渡され「これを破いてみろ」と言われたとします。何のためらいもなく破ける人間は、どちらかと言えば少数派に属する人ですよね。大半の人は、破くことは出来ないと思います。千円札自体は、ただの紙であるにもかかわらず、それが出来ない人が多数派なんですよ。もちろん、私も破けません。これは法に触れる行為ではありませんが、道徳的な面から見てやりづらい行為でおるのは間違いないですね。
このように、我々には、好むと好まざるとにかかわらず、無意識で行動にブレーキをかける部分があります。
大麻を買って吸うという行為も、そのひとつなんですよ。法に触れる行為である、つまりは無意識下でブレーキをかけてしまいがちな行為なわけです。
ところが、慣れていくにつれ、このブレーキは働かなくなってきます。きっかけが、友人たちとの大麻の回し吸いだったとしましょう。この時点で、罪の意識はかなり薄れている状態です。つまりは、ブレーキが効きづらくなっている状態です。一番大事なのは、実はこの段階なのかもしれません。
これが、ひとりで売人から大麻を買うような段階に突入すると……もはや、ブレーキなど存在していません。大麻を買って吸うことは、日時生活のワンシーンでしかなくなります。
こうなってしまうと、もう他のドラッグに対する抵抗などありません。大麻は、確実にゲートウェイドラッグとしての効果はあると思います。
私がもし、大麻を吸ってみたい……という若者に出会ったとしましょう。その時は「絶対にやめましょう」と言います。健康面の被害とか依存性とかの問題ではありません。逮捕されるかもしれない、というリスクに見合う行為ではないからです。
逮捕されるという事実を、甘く見ない方がいいです。本当に、ひとりの人間の人生を一変させてしまうものなのですよ。大麻のもたらす一時的な快感に比べれば、あまりにも重いものです。リスクが違いすぎるのですよ。まあ、これはいくら書いてもわかってはいただけないでしょうが……。
大麻を手にした瞬間、逮捕されるかもしれないというリスクを背負うわけです。例えるなら、地雷がひとつだけ埋まった広い空き地でサッカーをやるようなものですね。いくら可能性が低いとはいえ、そんなバカげた遊びをする者などいないでしょう。
とにかく、大麻はやめましょう。




