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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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家族への侮辱

 最近では、私の周囲にも既婚者が増えてきました。奥さんや旦那さんの愚痴を聞かされることもあります。ただ、どんなにひどいことを向こうが言っていたとしても、私は愚痴っている対象の奥さんや旦那さんの悪口は言いません。DVの疑いがあるような特殊な事態でない限り、基本的には「いやあ、それは大変ですね」という程度にとどめ、聞き役に徹します。

 仮に私が、相手の愚痴に合わせて「お前んとこの嫁、本当に最悪だな」などと口にしたら、ブン殴られた挙げ句に絶縁されても文句は言えないでしょうね。



 さて、話変わって……なろうに、Aさんというユーザーがいます。私は、このAさんが嫌いでした。何かというと「太宰治はこう言った」「三島由紀夫は言っている」などと他のユーザーの活動報告にコメントしており、それが自身の知識をひけらかしているように見えたのです。

 ただ、そんな個人的な好き嫌いを闇雲にぶつけるわけにはいきません。なので、私はAさんをブロックし、かかわらないようにしていました。このユーザーとは、接触しないようにしようと……自分の作品や活動報告には来られないのだから、何を書こうがスルーしようと決めたのです。ただでさえ、リアルで面倒くさい人間とかかわらざるを得ない状況なのに、ネットでまで面倒な人間とかかわりたくありませんから。


 しかし、そうも言っていられないことが起きました。

 ある日、交流のあるBさんの活動報告を見た時のことです。そこには、Aさんもコメントしていました。AさんとBさんは仲が良く、リアルでも会う関係とのことでした。

 が、書いてある内容がひどかったのです。詳しい内容は、Bさんの名誉のために書けませんが……Bさんの旦那さんと義父さんを侮辱するような文を書いていたのです。それも、数回に渡って。

 それを見たのは深夜の零時過ぎでしたが、さすがに私は不快になりました。作品や活動報告に書かれていることへの批判ならともかく、相手の家族への悪口を長々と書き連ねる……これは、ただの誹謗中傷でしかありません。

 もちろん、二人が仲が良いのはわかっています。ですが、親しき仲にも礼儀は必要でしょう。それ以前に、見ていてたまらなく不愉快でした。なので、私はAさんにメッセージを出そうとしました。

 が、そこで手が止まりました。私は、彼をブロックしています。自分は相手をブロックしておいて、相手に一方的なメッセージを出す……これは、さすがに褒められた行為ではないでしょう。

 しかし、私の気分はおさまりませんでした。そのため、AさんとBさんの共通の知人であり、リアルでも会っているCさんにメッセージを書きました。あのコメントは、ちょっとひど過ぎないでしょうか? あなたは、どう考えているのですか……という内容です。深夜テンションに支配されていたとはいえ、完全な八つ当たりでしたね。

 翌日、Cさんからメッセージが来ました。Aさんにもいろいろ事情があり、抱えている問題がある。Bさんはそれを知った上で、いなしているのだ……というような内容でした。

 しかし私は、それで終わらせる気にはなれませんでした。そのため禁を破り、Cさんに謝罪した後Aさんの活動報告にコメントを書きました。それは、こんな内容です。


「他人の家族を侮辱するような常識のない人間に、人を批判する資格はありません。そんなに三島由紀夫が好きなら、見習って行動してみてはいかがです? あなたは口ばかりで行動しない、実にみっともない人間ですね」


 その後は、いろいろと忙しくなろうを見ることが出来ませんでした。そして数時間後、なろうにログインすると……私がAさんの活動報告に書いたコメントは削除されていました。そのコメントに対する反応も、全くありません。

 彼は太宰治や三島由紀夫といった「メジャーな」文豪の言葉は知っていても、他人を不快にさせないための気遣いは知らないようでした。いや、はっきり言うなら気遣い以前問題ですが。




 蛇足かもしれないですが、AさんがBさんの活動報告に書いた、家族を侮辱するコメントは消されていません。Aさんは、何事もなかったかのように、あちこちの活動報告にコメントしています。「私は、人に誤解され怒らせてしまうことが多い」というコメントを見た時には、笑うしかありませんでした。何を言っても、通じない人はいるのですね。

 もうひとつ言いますと、話が通じないユーザーというのは、なろうに少なからず存在しています。さらに、他人を不快な気分にさせてでも自己顕示欲を満足させたい……という性癖を持つユーザーもいます。なので、皆さんもくれぐれも気をつけてください。












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