ユーザー主催イベントの注意
これは、私と交流のあるユーザーさんが実際に体験したことです。大した事件ではありませんが、皆さんにも知っておいていただきたいですね。
そのユーザーを、仮にAさんとしましょう。Aさんはある日、Bさんの主催する短編のイベントに参加することとなりました。
ここで注意すべきなのは、AさんとBさんに直接の交流はなかったということです。では、なぜAさんはイベントに参加したのか……それは、Bさんと交流のあるCさんの存在です。CさんとAさんとは交流があり「Aさんも参加しない?」と誘われたそうです。Aさんは、深く考えずに参加しました。
ちなみに、そのイベントは……参加したユーザーが短編を投稿し、Bさんが審査するという内容です。もっとも優秀な作品に、Bさんからイラストが送られることになっていたとか。Aさんはイラストには興味がありませんが、誘ってくれたCさんの顔を立てるため「にぎやかし」と割り切り参加したそうです。
ある日、イベント参加したAさんの短編に感想がきました。同じくイベント参加している、Dさんからです。面白かったですよ、という気持ちが伝わってくる感想だったとか。
Aさんは、さっそくDさんの作品を読み感想を書きました。が、その感想欄を見ているうちに、ある違和感を覚えました。Aさんは、その違和感が本物であるかを確かめてみました。
結果、ひとつわかったことがあります。イベントの審査員であるBさんは、Aさん以外のイベント参加作品のほとんどの作品に感想を書き、十点の評価点を入れていたそうです。ちなみに、その感想を書き評価点を入れた作品の作者は、皆Bさんと日頃より交流しているユーザーばかりでした。
言うまでもなく、Aさんの作品にはBさんからの感想は書かれていません。評価点もありません。
私は、ここでBさんを叩くつもりはありません。
しかし、これからユーザーイベントを企画している人には、言いたいことがあります。それは、疑いを抱かれるような行動は慎んでください……ということです。
審査する立場の人間である以上、「全ての作品を公平に審査していますよ」という姿勢だけは崩さないで欲しいものです。もちろん、個人的な好き嫌いは有るでしょう。それに、普段から交流しているユーザーと、全く交流のないユーザー……どちらが感想を書きやすいかと問われれば、「普段から交流している人」と私も答えるでしょう。心情として、理解できなくもありません。さらに、評価の点でもそれは一緒です。何より、人間が審査する以上は、百パーセント公平というのは無理……というか不可能でしょう。それは、私にも理解できます。
と同時に、審査する立場というものも考えなくてはなりません。「李下に冠を正さず」という言葉がありますが、エントリーしているユーザーに疑いをかけられるような行動は慎むべきでしょう。少なくとも、「多数のユーザーが参加するイベントにおいて、交流のあるユーザーにのみ、感想や評価ポイントを投下する」というのは……厳しい言い方ですが、これはもう論外といってもいいでしょう。「俺の作品、読んでないんじゃないのか?」「最初から、仲のいいユーザーだけを優勝させるための出来レースなんじゃないの」と疑われても仕方ありません。実際、過去に似たようなケースでユーザー同士が揉めているのを、私は何度も見ています。
今後、イベントを企画しようと考えているユーザーさんには、くれぐれも言っておきたいのですが……もし審査する立場になったなら、エントリーした全ての作品に感想を書くか、もしくはどの作品にも感想を書かないか……のどちらを選ぶべきです。こんなことは、私が書くまでもなく皆さんわきまえているかと思っていたのですが、わかっていない人もいるようでしたので。
最後に、そのイベントの顛末を書きます。言うまでもないことですが、Aさんの作品は優秀作品には選ばれなかったそうです。優勝(?)したのは、Bさんと交流のあるユーザーさんの作品だったとか。さらに、Aさんの作品には最後までBさんからの感想はなかったそうです。これが何を意味するかは、皆さんの判断に委ねます。




