表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

139/270

酒が飲めない理由

 いきなりですが、ここでお詫びを……四月十八日に投稿した『作業償与金』の章ですが、いろいろ違うという指摘を受けたので削除しました。

 私も、暇ではありません。特に、最近はいろいろと忙しいです。細かい部分を修正する時間がないこともあります。かといって、明らかに間違っている情報をそのまま載せるわけにもいきません。なので、時に一章まるごと削除という手段を取ることもあります。その点は承知しておいてください。


 ・・・


 先日、とあるグループのリーダーが記者会見を開きました。泥酔して若い女性に暴力を振るい逮捕され、その件の謝罪と釈明のためです。

 ニュースなどによれば、リーダーが女性に声をかけたところ「知らない」と言われたためビンタした……とのことでしたが、詳しい事情は不明です。ひょっとしたら「はあ? てめえみたいなオヤジ知らねえよ! キモいんだよ! 死ねバカ!」などという言葉の暴力を受けたため、カッとなってビンタしたのかも知れません。もっとも、どんな事情であれ暴力を振るうのは罪ですが。

 私は、この人の犯した罪を糾弾するつもりはありません。ただ、記者会見で「覚えていない」を連呼していたのは……なんだかなあ、と感じました。




 以前にも書いたと思いますが、私は酒をあまり飲みません。全く飲めない……というわけでもないのですが、体質的に弱い方であるのは確かです。

 ただし「飲まない」理由は他にもあります。


 私の地元は、はっきり言って治安の悪い場所でした。なので、昼間から酔っ払っているオッサンがうろうろするのも珍しくなかったです。

 さらに学校には、酒乱の親にボコボコに殴られた……という子が必ずいました。ひとつのクラスにひとりは、酒乱の親に殴られ痣の絶えない子がいたんですよ。

 さらに中学生になると、二日酔いで登校する奴がいたりします。青い顔で現れ「昨日、飲み過ぎた」などと言いながら屋上で寝ている……何をやってんだよ、と思いましたね。

 やがて成長し、私も酒を飲むようになりましたが……周囲の酒飲みには、本当に悩まされました。

 特にひどかったのが、ジョン(仮名)という男です。中学校で出会い、その後三十近くなるまで付き合いがありましたが……とにかくひどかったですね。

 まず、この男はとにかく酒癖が悪いんですよ。酔っ払った挙げ句、すれ違っただけのヤンキーの兄ちゃんに何度ケンカを売ったことか……私の目の前で、いきなりヤンキーの乗っていた自転車に蹴りを入れた時は、本当に焦りました。仕方ないので、私はヤンキーたちに「すいませんでした!」と大声で謝りながら、無理やりジョンを引きずっていったのです。

 また、店の中で店員に絡んだり、女の子にセクハラまがいの言動をしたり……そのたびに、私は頭を下げてきました。しかし、そんなのはまだマシです。

 このジョン、酔っ払うたびにデタラメな話をしだすのですよ。真顔で「赤井、一緒に会社を作ろう」「大丈夫、俺の知り合いの社長に話すれば楽勝だから」などとデカイことを言うのですが……翌日になると「えっ? 俺、そんなこと言った? 覚えてないよ」と言うのです……。

 また別の日には、ジョンの後輩からいきなり電話がきました。何かと思えば「赤井さん、風呂場のペンキの話どうなりました?」などと聞いてきたのです。当然、何のことやらわかりません。私が「へっ? 何を言ってんの?」と聞き返したところ「はい? いや、赤井さんの実家の風呂場を塗り替えるから、ウチの会社に頼むとか聞いたんですが……ジョンさんから聞いてないですか?」と言いました。言うまでもなく、そんな話は聞いていません。で、ジョンに聞いたところ「いや、覚えてない」という答えが返ってきました。まあ、予想通りでしたが。

 この他にも、みんなを混乱させるような言動の後「覚えてない」と返すやり取りが、数えきれないくらいありました。その全てに、酒が絡んでいます。やがて私は我慢できなくなり、この男と完全に縁を切りました。今、どうしているかは不明です。知りたくもないですが。




 私が酒を楽しめない理由の八割くらいは、このジョンにあると思っています。こちらにさんざん迷惑をかけ、不快な思いをさせ「覚えてない」の一言で責任を回避しようとする……この腐った性根は、恐らく一生治らないでしょうね。酒を飲まなければ、特に悪い人間ではなかったのですが……。








 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ