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エッセイ書いたんだよ!  作者: 赤井"CRUX"錠之介


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なろうに潜む狂気2

 実は私、去年末は仕事で忙しく、なろうに全く顔を出せませんでした。仕事は十二月の三十一日まで続き、挙げ句に正月の三が日は体調を崩し寝込んでいました。頭痛と吐き気が止まらないという二日酔いのような状態が、二日続きました。酒は飲んでいなかったのですが……これが何だったのか、今でも謎です。

 ようやく体調が戻り、久しぶりになろうのマイページを覗いた時です。とんでもない感想が書かれていました。気になる点の欄に「更新のペースがあまりに良すぎるんです」などと書いてあり、さらには、こんなことまで……。


「ずばり、無職なんですか? あるいは裕福な実家の従業員にしてもらい、執筆に集中しているのですか? もしそうなら、創作と格闘技に打ち込む原動力はなんですか? 失礼とは思いますが教えてください」


 私は唖然となりました。感想をもらったのは本エッセイですが、何度か「仕事をしている」と記述してるんですよね。なのに、なぜ「無職ですか?」と聞いてくるのか、それがわかりません。そもそも、作品とは全く無関係なプライベートに関する質問を、なぜ感想欄に送るのでしょうか。

 もしかすると「更新のペースが良すぎる」という文章から判断するに、更新が早いから無職だ……などと思ったのかも知れませんが、私は一日に三千から四千字くらい書くのがやっとです。更新も、せいぜい週に一度です。仕事をしながら、一万字近く書いて毎日更新している人もいるんですよ。私より更新のペースが早くて無職でないユーザーなど、探せばいくらでもいます。そうしたことを、全く分かっていないんですよね。

 それ以前に、件のユーザーと私とは、この感想をもらうまで全く交流がなかったんですよ。なのに、いきなりこんな失礼な内容の質問をしてくる……さらに、失礼という自覚があるにもかかわらず、平気で送りつけてくる。正直、普通とは思えません。

 私は唖然となりましたが、直後にムカムカしてきました。無視するのが正解だったのかもしれませんが、一応は返信しました。仕事はしています、あなたは凄く失礼な人間ですね、私は不快になりました……ということを書いた上で、こう結びました。


「創作と格闘技に打ち込ませる原動力はなんですか? と書かれていますが、あなたには言いたくありません」


 これで、不快な気分は伝わっただろう……と私は判断し、そのまま放置しておりました。ブロックも考えましたが、面倒なのでしませんでした。いくら何でも、また感想を送って来たりはしないだろうとも思いましたので

 しかし、この判断は甘かったですね。 




 ある日のことです。別の短編作品に感想が来ました。送り主は、件の失礼なユーザーです。内容はというと、人を小馬鹿にしたものでした。取ってつけたような褒め言葉が書かれていた後、このような言葉で締めくくられていました。


「あなたは合格です。静岡で大東流合気術を修めてください」


 またしても、私は唖然となりました。この文章、ギャグのつもりなのでしょうが……まず、面白くありません。次に、前回には失礼な感想をよこしておきながら、何事もなかったかのようにふざけた感想を送ってくる、この面の皮の厚さは何なのでしょうか。ちなみに、前回の失礼な感想に関する謝罪はありません。フォローらしきものも、一切ありません。

 私はかなり腹が立ちましたが、今回は一応は賞賛の言葉も書かれていたので、当たり障りのない返信をしました。




 その後、しばらくは何事もなく過ぎていたのですが……ある日、またしても件のユーザーから格闘技のエッセイに感想が来ました。今度は、上から目線で偉そうなことを書いた挙げ句、こんなことまで書いてきました。


「問題です。ボクサーが素手で素人のアゴを全力で殴ると、何が起きますか? ご回答によっては、赤井先生も直すべき点があります」


 これを読み、私はもう無理だと判断しました。あなたの態度は不快でしかありません、今後はブロックしますと返信しブロックしました。

 ちなみにこの問題ですが、この問題の文章だけで正解を導き出すのは不可能です。そのボクサーのパンチ力、キャリア、拳を鍛えているか否か、体格などなど……そうしたもろもろの条件により、結果は変わります。いってみれば、ボクシングと空手はどっちが強い……というような、素人がしがちな質問と同レベルですね。

 こんな正解の出ない問題を、上から目線のしたり顔で出してくる時点で、まともな交流は無理だと判断しました。




 件のユーザーですが、調べてみると五十代でした。もっとも、本当かどうかはわかりません。ひょっとしたら、十代の人が年齢をごまかして登録しているのかも知れません。

 ただ、五十代と言われて頷ける部分はあるんですよ。『高校時代とおっさん時代』の章でも書きましたが、おっさんになると、誰でも面の皮が厚くなります。その面の皮の厚さが、とんでもない迷惑行為を生み出すこともあります。

 件のユーザーは、恐らく悪気はないのでしょう。ただし、思考が常人とかけ離れており、相手の気持ちや反応を想像できず、相手を不快な気分にさせても面の皮の厚さで臆面もなくさらに踏み込んで来る……やっぱり最悪ですね。最初の感想の時点で、ブロックしておくべきでした。

 ちなみに、件のユーザーからの感想は、今は全て削除してあります。私は、どっかの高校生みたいに特定の人を炎上させる趣味はありませんので。まあ、私ごときがこんなことを書いたくらいで炎上するとは思いませんが、念のため削除しました。

 あと、もうひとつ付け加えますと……前の『なろうに潜む狂気』の章に登場したユーザーも五十代でした。今の四十代から上の昭和生まれの人たちの中には、付き合いに困る人がいるんですよね。昭和の価値観と、おっさん特有の面の皮の厚さと「俺は間違ってない」という無意味に高いプライドとを合わせ持ち、ずけずけと人の領域に踏み込んで来る……みんながみんなそうと言うわけではありませんが、中には本当に面倒な人がいますので。時代の空気を読まずにセクハラやパワハラなどをやらかすのも、ほとんどがこの年代です。

 なろうで作品を投稿すると、こういう人物が絡んでくる可能性があります。空気を読んだり、相手の気持ちを察するということが出来ないんですよね。あまりにも失礼な感想を送ってくる者は、即ブロックした方がいいかも知れません。放っておくと、仲良くなったと勘違いし、さらなる不快な感想を送ってくるかもしれないので。







 

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