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☆いきなり転生☆  作者: たかさば


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165/174

文具の知識&ペースト

綿貫あづさはごく普通の文具メーカー勤務である。毎日新しい文具の開発に燃えて、毎日使い慣れた文具を愛用する、齢31の文具メーカー勤務である。今日も今日とて、文字を書いた紙をラミネートしたら全部消えたことに対してクレームをつけてきたお客さんにそれは感熱インクだから消えてしまうんですよと丁寧に説明させてもらった後、行きつけのコンビニで折り畳み式ハサミと桃ジュースを買って家路についていた―――のだが。


ギュウーギッ!ギギキギュイ!!!


ドガ――――――――――――ん!!ぐわしゃぁああ!!ぶちゅ。



真っ白な空間。綿貫あづさの魂と、女神が対面している。


「綿貫あづささん、あなたは気の毒ですが人生を終えてしまいました。転生してもらいます。」

「はあ。」


「あなたにはチートをお一つ差し上げます。ステータスをご確認ください。」



綿貫あづさ(31)


レベル16


称号:転生者


保有スキル:文具の知識&ペースト


HP:10

MP:36


「というわけで、いきなり草原に連れてこられても、困っちゃうよ、うん…。」


べよん、べよん。

水色の、ぶよぶよした丸い塊が文具メーカー勤務の前に現れた!


「やっ!スライムがっ?!これ、これどうするの?!」


うろたえる、文具メーカー勤務。


「そうだ!!保有スキル試してみたらたすかりそうじゃない?!ええと、文具の知識&ペースト?使えそうな文具!!考えて…スライムは、水分だから…ブロッター出てきてっ!」


うばほん!!!


ちょー巨大なブロッターが出てきた!給水ペーパーも分厚いのがしっかりセットしてあるぞ!!ブロッターはスライムの水分をグングン吸収している!スライムの水分はすべて吸い取られて、ぺらペらの干からびたスライムが出来上がった!


てれれてっててーーー!!!レベルが上がった!文具メーカー勤務はレベルが19になった!自動鉛筆削りを覚えた!


そこにゴーストが現れた!ふわふわと漂って、文具メーカーの生気を吸う気満々だ!


「LEDライト付きペン!!なんか除霊できるって言ってたような気がしないでもない!!」


うばほん!!!


ちょー巨大なLEDライト付きのペンが出てきた!光が当たるとゴーストは嫌そう…効いてるのか?しかしいかんせん照射範囲が狭い!ゴーストの動きが早すぎて追いつかない!ゴーストは文具メーカー背後に回り込んで後ろから生気を吸った!文具メーカー勤務は魂を吸い取られて絶命した。




「う、うーん???なんか夢でも見ていたような??」


文具メーカー勤務は時間を巻き戻されて、コンビニの入り口に立っていた。コンビニの入り口で立ち止まる前に、ちょっとだけ時空がゆがんだのだが、それに気づく様子はない。


文具メーカー勤務はコンビニで折り畳み式ハサミと桃ジュースを買って帰路に就いた。家の近くの交差点で、車の暴走事故が発生していた。


「もう少し早く通りかかってたら今週の新作発表会に出られなくなるとこだった!自信作なんだから頑張らないといけないのに!」


文具メーカー勤務は、文具全般が好きすぎて新作を売り込むはずが旧商品の自慢で終わってしまうこともしばしばあったものの、たぐいまれなる文具の知識と発想の斬新さで企業成績をグングン伸ばし、定年退職した後も積極的にアイデア提供し数多くの優れた文具をこの世に生み出したのち75歳でこの世を去ったという事です。


なお、一番好きだった文具は、ロケットエンピツだったとのことです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 165/165 ・おおっとこれは面白い [気になる点] 異世界の奴らが強すぎて、チート1個じゃまるで攻略できねぇ [一言] 魂を吸い取る。安楽死できそう
2020/06/29 17:09 退会済み
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