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あいつが再びやって来た!

 ドラゴンが消えた後、俺と女神は街まで戻って来たのだが、街中あれやこれやの大騒ぎになっていた。

 あれだけの大きさを持つドラゴンは当然、街のどこからでも確認できてその恐ろしい姿をその目で見たからである。

 慌てて店をたたむ店主、急ごしらえの馬車で街を去ろうとする住民、大声を出してどこかに行った身内を探している者など様々であり皆、誰もが混乱して慌てふためいていた。


「これゃ、えらいことになってるな」


 その光景に街の東門の前で思わず佇んでしまった俺と女神。

 とその時、


「おーい、大丈夫だったかい?」


 突然、声を掛けられて俺は驚いてそちらを見た。


「いや~、ビックリしたよ~。

 生きている内にあの伝説のドラゴンにお目にかかれるとは思わなかったし、まさかそれが今日なんてね。

 見ての通りそれは、みんな一緒でこの通り街中パニック状態だよ。

 余程、あのドラゴンの姿が恐かったのだろうね。

 フフフ(笑)」


 言っている内にも街を離れようとする馬車は増えて、外に続く道は渋滞状態。

 後ろの方で待ちを強要される者は先でもたつく馬車に向けて「早く行け!」と怒号を放つ。


「お前は……」


「ああ、ボクはどうなんだって?

 ボクは大丈夫だよ。

 何せ、恐竜から宇宙人、はては地底人なんかといろいろ衝突があったからね。

 自慢じゃないけど、もう大抵のことでは驚かないのさ。

 フフフ(笑)」


「いや、そんなのはどうでもいいんだ。

 それよりも、よく俺の前に出てこれたな?」


 そこに現れたのは以前ゴブリン達に寝返り、こん棒で俺のことをボコボコにした青い全身タイツの白塗り顔の"ドザエもん”だった。


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