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走れメガミ!

『これは、強制魔法……?

 いや、違う……。

 まさか現実世界に干渉して事実を書き換えているとでも言うのか?』


 明らかに動揺した禍々しいドラゴンのテレパスが頭の中に響いた。

 俺は、ドラゴンが何を怪訝に思っているのか見当もつかなかったが、とにかく女神を守りたい一心(いっしん)でその恐ろしい頭を睨み続けるので精一杯。

 少しして、ドラゴンはおもむろにその大きな頭を上空に向けた。

 同時に先ほどの巨大な魔法陣が赤い光を放ちつつ出現し、真ん中に黒い次元の歪が現れる。

 ドラゴンは身体の何倍もある翼を広げると、バサリバサリと羽ばたきその場で身体を浮かせた。


『愚かな人間よ。いずれ、その過ぎたる力で身を滅ぼすと知るがいい』


 またドラゴンのテレパスが頭に響いたが、俺はそれどころではなかった。

 ドラゴンが起こした暴風に自分の身体をそこに保てず、地べたをゴロゴロと転がりながら後ろにあった森の木に激突して何とか止まり、しこたまぶつけた後頭部の痛みに必死に耐えていたからだ。

 そんな俺をいちべつ見たドラゴンは、もう何も興味がなくなったような眼差しをくれて、上空に飛び立ち、ここに現れた時と同じように黒い次元の歪みへと消えて行ったのだった。


「いったい、何だったんだ……」


 思わず俺の口から言葉が漏れる。


「ダ―――――リ―――――ンッ!!!!!」


 声のした方を見ると、女神が俺のことを呼びながらこちらに走って来るのが見えた。

 とりあえず女神が無事だったことにホッとして、片手を上げて自分も無事であることを示す。

 女神はそのまま駆け寄って来て、森の木に背中を預けて倒れている俺の胸の中に飛び込んできた。

 余程、怖かっただろうに。

 そう言えば、俺も女神のことを大切なお嫁さんなんて、つい叫んじゃったしな。

 俺は、俺の胸に顔をうずめる女神の頭をそっと優しく撫でてやった。

 すると、女神は、ガバッと顔を上げて俺の方を見てからこう言った。


「ダーリン!!! 『()()()()()()()()()()』って、どういう事ですのっ!!!(怒)」


 メガミは、激怒した。


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