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思い出のプレート

 午後のまったりとした町の中、俺達は東にある”モウダメ草”の群生地に行くため、町の東の森へと向かっていた。


「そう言えば、さっきへローワークでもらった首からかけてるこの銅色プレート。これは一体何なんだ?」


 俺は、かつて冒険者でもあったというオリビアに、茶色い金属光沢の薄い板を見せながら質問をした。


「ああ、これは冒険者の証『ステータスプレート』と呼ばれる魔法の金属板だよ。

 それを身に付けるプレートの材質によって冒険者の経験と実績を示すんだ。

 今の私達は銅、つまりカッパープレートで実績でいうと最底辺。まあ何もしていないから当然だがな。

 次の希少金属ステージがアイアンプレート。

 それを目指してヘローワーク(ギルド)の依頼達成を積み重ねましょうってことさ」


 なるほど思った通り、異世界ものによくあるやつだ。


「じゃあ、もしかしてこのプレートに冒険者としての情報が書き込まれているのか?」


「その通りだ。これはただのプレートじゃない。

 魔法回路が組み込まれた特別なものだ。

 これを身に着けると、回路が働いてその者の基本情報や能力、スキル等が書き込まれる。

 まあ、お前も試しにそのプレートへ意識を集中して見てみるがいい」


 俺は、そう言われ実際にプレートを何か見えろと念じるように凝視してみた。

 すると俺の顔とプレートの空間にひらひらと文字が浮かび上がる。


 ――――――――――――――――――

 希少金属ステージ カッパープレート 

 依頼達成率  0%(0/1000pt)


 職業      : 冒険者(仮) LV 1


 生命力  (HP)  : 13


 魔力   (MP)  :  5


 体力   (STR) :  8


 知力  (INT)  : 55


 幸運  (LUCK): 35


 スキル (SKILL): 10


 ――――――――――――――――――


「うーん、これだけ見ても比較がないと良く分からないな。

 ちなみにオリビアは、HPはいくらぐらいあるんだ?」


「私は、もうステータスなんてもう何年も見ていないが、確か2,000以上はあったと思うぞ」


 改めて自分が二人の足を引っ張っている事実に直面し、俺はダラダラと脂汗を流す。

 ああ、日本に帰りたい。

 日曜日にOPが始まると憂鬱(ゆううつ)になったサザエ〇ん。

 今、心の中でなぜかモブの中島の面影を思い返す俺がいた。






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