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診察の巨人

 なぜ、俺達三人を毒薬で殺そうとしたのか?


 この質問にザンギエフは、次のように語った。


「この国を囲う壁はもう見ただろう?

 あの壁は、この国を『巨人』の襲撃から防ぐために作られたものだ。

 今からおよそ、100年前。

 その当時は壁はなく、この辺りにいた巨人達は、度々この国を襲いに来た。

 巨人は恐ろしくも強大な力を持ち、我々には対抗するすべもなく、奪われ、殺され、蹂躙された。


 このままでは国民の全てが滅んでしまう。

 そう考えた当時の国王が、巨人の襲撃を防ぐために国土を全て囲う壁の建造を決断。

 すぐに国民全ての力を結集して造られたのが、あの壁だ。

 以降、巨人の襲撃はなくなり、その内、巨人が現れることもなくなって行った。

 この100年間、平和が訪れたと誰もが思った。


 だが、そんな平和はまやかしだった。

 一か月ほど前、突如として巨人達は現れた。この壁の中で100年ぶりに。

 多くの犠牲を出しつつも巨人達を撃退するも、我々は信じられなかった。

 なぜなら、国中の壁をいくら調査してもどこも破壊された形跡はなかったからだ。

 考えられるとしたら、この国の中にいた誰かが巨人化した可能性だ。


 そんな疑念が渦巻く中、壁の外で見つかったのが、あんた達だ。

 あんた達はもしかしたら巨人なのかもしれない。

 本当ならば尋問したかったのだが、ここで巨人化されてはまずい。

 すぐに殺すように命令が下ったというのが事の真相なんだが……」


 ここまで語り上げたザンギエフは、とても残念そうに言った。


「なあ、あんたら。俺の話を真面目に聞く気があるのか?」


オリビア「ああっ! 女神様。その肉は私が狙ってたのに! ズルい!(パクパク)」


 女神 「残念ながら早い者勝ちですからあしからずー(モグモグ)」


 俺  「美味い! 美味すぎて食欲が止まらない(ガツガツ)」


 俺達三人は、三日ぶりの御馳走を食べるのに必死で話など聞いてはいなかった。



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