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絶対に巨人

 森に入った俺達は、気力を少し取り戻すと、またオリビアの指し示す方向へ進んだ。

 道はなく、土地は乱高下し、植物が邪魔する為に決して歩き易いとは言えない状態だったが、砂漠の凶暴に照りつける紫外線よりはまだマシだった。

 木の根をまたぎ、枝や葉っぱをかき分けて進むこと3時間。

 俺達は、森の外に始めて人工物らしきものを発見する。


 だが、これは本当に人間が作り出した物なのであろうか?


「これは、壁だよな」


 言った俺は、空を仰ぐように限界まで頭を持ち上げる。

 しかし、その壁の頂上を見ることは出来なかった。

 それは、それ程までに高く、横幅は地平線まで繋がり広がっていた。

 まさに信じられない程の超巨大な壁であった。


 俺達は、森を抜け出てからその巨大な壁づたいに入り口を求めて歩き続けた。




 1時間後


 無限に続くかと思われた巨大な壁に、やっと入り口らしき場所を見つける。

 しかし、それは巨大な壁とは不釣り合いに、町の入り口でいう普通の大きさの扉であった。

 今、そこは丈夫な木材により固く閉ざされており、中を確認することは出来ない。


 ドン! ドン! ドン!


「すいませーん! 誰か居ませんか?!」


 俺は、出来るだけ大きい声を出して中の人に問いかける。

 しかし、誰もいる気配がなく返事はなかった。

 4、5回続けたが何の反応もなく、俺達は途方に暮れて門の脇でしゃがみ込んでしまった。


 しばらくして……、

 突然に扉は開き、馬に乗った数十人といくつかの馬車が飛び出して来た。

 俺達は、それに驚いて立ち上がるも、何も出来ずに立ちすくんでしまう。


「隊長!!! 人です!!!

 壁の外に人がいます!!!」


 馬上の集団の一人がこちらを向きながら、大声を出したのが聞こえた。

 すると、馬車を引き連れた集団は急旋回し、馬の足を止める。

 その先頭にいる眼帯の男がひとり、馬でゆっくりと俺の方へ近づいて来て鼻先で停止した。


「お前たちは何故、壁の外にいる?

 『巨人』が恐くないのか?」


 渋い声で問いを投げる馬上の男にどう答えるか、俺の頭の中である疑念が持ち上がる。


「こ、これは、もしかして……」




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