9.85
「うん、とても良い腰つきだね。鍛え抜かれた細身の身体に豊満な胸とお尻。
10点満点中、9、85ってところかな。
ブラボー! ナイスボディだ!」
手を叩き拍手する俺に向かって怒声を浴びせるオリビア。
「勝手に人の身体に点数つけるな!
あと、いい加減そのいやらしい視線で痴漢するのを止めろ!
お前、レディに対して礼儀も優しさもないな!」
「フフフ(微笑)、俺は女だからって容赦はしないぜ。むしろ、その嫌がる顔は大好物だ!」
「くそっ! こいつ、とんでもないゲス野郎だ。
女神さま、この男を殺しちゃってもいいですか?!」
「うーん、もうあなた方は死んでしまっているのだから殺すというのは無理なのね。
それと、あなたが裸というのも何とかしてあげたいけどここにはガチャしかないし……」
「だったらそのガチャで防具を出すっていうのはどうかな?
何ならそのお金、俺が出してあげてもいい」
俺は不敵な笑みを浮かべて、そう提案した。
そして、それを見たオリビアは怪訝な顔をして俺を睨む。
「お前、どうしたんだ?
急に優しくなりやがって。
これは、おかしいぞ。絶対に何かある。
いったい何が目的なんだ?!」
「いやあ、なに。大したことではないんだ。
ただ、ちょっと……。
うん、本当にちょっとだけ、そのおっぱいを揉ませて……、いや触らせて欲しいだけだよ」
「こっ、こいつ、やっぱりド変態痴漢野郎だった。
女神さま、やっぱりこいつを殺したいんだけど」
オリビアは、いやらしく笑う俺を指しながら女神に訴えかけた。
「あら、わたしは良い案だと思うわ。
あなたはその様子だと手拭い一枚でお金は持ってないでしょうし。
おっぱいを触らせるだけで伝説の防具が手に入るなら、かなりお得だと思うけど」
「ええっ!! 女神さままでそんな事を言うのですか?
それだけ、着るものを調達するのが難しい状況という事か。
くそっ!
ただ、このまま裸でいるのは屈辱感で死にそうだ」
オリビアは目を瞑り下唇を噛むと、少ししてフウと一息ついた。
「いいだろう。
この裸の状態を何とかしてくれるなら、私の胸を触らしてやろう。
ただ、少し。ほんのちょっとだけだからな!」
俺は、腕を組みながら顔を少しだけ傾けた。
「んんん? 『私の胸を触らせてやろう』、だって?
うーん、残念。
それじゃあ俺の耳……、いや心には到底、響かないなあ」
聞いたオリビアは一瞬、信じられないといった顔をした。
しかし、次には意を決し、目を瞑りながら顔を真っ赤にして大声で答えた。
「お願いしますからわたしのおっぱいを揉んで下さい!!!」




