ここは、天国?! いや、地獄っ!!!
「女神しゃま、女神しゃま。
やっと着きましたよ。
ジャジャーン!
ここが大行列の最先端、『閻魔大王城』れーす!!!」
パンナコッタが可愛らしい顔で自慢げに両手で示したその先には、とてもとても大きなお城が建っていた。
それは、ちょうど昔話に出てくる竜宮城のイメージに俺は近いと思う。
「しゃあしゃあ、どうじょ中の方にお進みくらしゃい」
そう促されて女神が豪華な玄関口に入って行くと、パンナコッタは残った俺たちを睨みつけた。
それはそれは、恐い鬼の形相で。
「おどれりゃ、何してけつかんねんっ!!!
ボサっとしとったら、尻の穴にタバスコぶち込んで中身無くなるまで振り続けちゃるぞっ!!!」
相変わらず俺たち人間には、恨みでもあるのか非常に厳しかったがとっても恐いので素直に従い俺たちは城の中に入って行った。
みょ~~~~~~ん♪
中に入った途端、頭の中で奇妙な音が鳴り響き視界が歪んだ。
「この感覚は以前にも経験しているぞ。
そうだ、以前も異世界に転送された時に……、」
気付くと俺たちは知らない空間に立っていた。恐らくは先程までいた世界とはまた別の世界。
周りは白い霧が立ち込め、目の前にはその頂上を視認できない程の巨大な崖のようなものが視界を遮っている。
「お待たせ致しましゅた。閻魔大王しゃま。
女神アクエリアスしゃまをここにお連れ致しまゅた」
そう、声のした方を見てみると、不思議なことに目の前の崖に向かって話しかけるパンナコッタの姿があった。
すると、驚くべきことにその大きな崖、いや崖だと思っていたものがゆっくりと動き妖艶な女性の声で返事をしたではないか。
「随分と時間がかかったな。パンナコッタよ。
どこぞでお茶でもしていたのかな?」
俺が崖だと勘違いしたのは信じられないくらい大きな山のような女体であった。
燃えるような紅い髪に2本の立派な角を生やして紫焔のチャイナ服姿。それが今、涅槃の格好で俺たちの前に身体を横たえていた。
そう。彼女こそは閻魔大王である。
「なんて、大きくて、なんて、美しいんだ……」
俺は、山のように大きく美しい彼女を見ながら心の中で感嘆した。
すると、閻魔大王はその口元を少し吊り上げて、なぜか俺の方に視線を向ける。
「ふんふん、貴様は人間の分際じゃが中々、見どころのあるヤツじゃな。
よしっ!
貴様の願い、ひとつかなえてやろうではないか!」
そう言うと閻魔大王は片手を伸ばして、俺の襟首をつまんで持ち上げた。
俺は、突然のことでその手にブランと釣り下がり放心状態。
だが、つぎの瞬間、俺は現実だったら不可能と諦めていた夢を叶える。
妖艶な閻魔大王が自分のバストとバストの間に俺を押し込めたのだ。
その時、山のように大きなおっぱいの重量が一気に俺を潰しにかかった。
「ギャーーーー!!!
くっ、苦しい!!!
おっぱいに挟まれてこのままでは、信じられない程のパイ圧で死んでしまう!!!
だが、それで良いっ!!!
おっぱいに挟まれながら死ねるのなら、俺は本望だっ!!!」
パンナコッタ「もう、死んでるじゃろがいっ!!!」




