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路地裏通りのお約束3

 行き成りチンピラ三人組に道を塞がれて驚いた巨乳美女だったが、そこは何も聞かなかったことにして横を通り過ぎようとした。

 しかし、その瞬間、片手をデブに掴まれてしまう。


「だから、待てって!

 オレ達は、べつに嫌がるようなしようって訳じゃない。

 一緒に楽しいことしようって言ってるんだよ」


 いやらしく笑みを浮かべるチンピラ三人組に対して、あまりの恐怖に声が出せなくなってしまった美女。


「ん? あれあれ?

 お姉ちゃん、よく見たら良いお胸を持ってるじゃねえの。

 そのサイズは、少なくともD+……、いや、Eサイズはあるとみた。

 フフフ(笑)

 何でオレが、そんなことが分かるんだって顔をしてるな。

 良いだろう。特別に教えてやろうではないか。

 オレは、モンスターバストトレーナーのサトシ。

 全てのモンスターバストをゲット(揉む)することで認定されるおっぱいマスターを目指しているんだ。

 今、オレは伝説のおっぱい『ニュー』()を探して旅をしているところ。

 今まで、どれくらいのモンスターバストをゲットできたかって?

 残念ながら、中学生から目指し始めて今年で三十二歳。実は、モンスターバストどころか普通のサイズの一パイだってゲットできたこともないんだよ。

 ああ、オレだって、もうわかってるさ。モンスターバストトレーナーに向いていないってのは。

 だけどさ。だけど、オレは、……」


 ここでデブは、口ごもって黙り込んでしまった。


俺「カットォーーーーーッ!!!!

 おいっ!!! 何やってんだ、デブゴン!!!

 セリフ、忘れちまったのか?」


「いや、そういうわけじゃないないんだけど……。

 監督さんよう。

 このモンスターバストって意味が分からないし、ぶっちゃけオレ、女はおっぱいよりもお尻派なんだけども」


「バカ野郎ーーーーーっ!!!

 この場面は、悪役のお前が中学生から抱いた欲望を三十二歳の誕生日になって、とうとう抑えきれなくなり犯罪を犯そうと決意した重要なシーン。

 お前の私情なんてどうだっていいんだよっ!!!」


「こいつの私情じゃなくて、お前の私情なんじゃろがいっ!!!」


そう言って割り込んできたのは、チンピラ三人組のチビだった。


つづく





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