伝説の老夫婦
結局のところ、魔王という登場人物が出てくるのはこれからになるのでここからはオリビアの語りに戻ることにする。(以下はオリビアの語りの続き)
「結果から言ってしまえば、このお婆さんに引き取られた少年が魔王となる。
孤児院を出た時から十年後、彼は突然、自分が闇の魔王となるべく生まれてきたのだと公言し始めたのだ」
「五才に引き取られて十年後だからちょうど十五歳になるよな。
俺が思うに、中二病じゃない?」
「だが、この少年の言っていることは本物だと思い知ることになる。その後、不思議な力で世界中の魔族を従え、人間達に宣戦布告したのだ」
「えっ?! やっぱり本物だったの?!
それから、それから?」
「それからはよくある話さ。
人間側に異世界からきた勇者が現れ、魔王は倒されましたとさ。
おしまい」
「ガビーーーンッ!!!
なに? その唐突の終わり方。
魔王のくだりが少な過ぎじゃない?
ほとんど、老夫婦と歯科医師巨乳のお話しだったけど」
「それはそうさ。
だってこの物語は老人が主人公だからな。
この題名は、『異世界老人ホーム 〜神様から貰ったモテモテスキルでお婆ちゃんから女子大生までやりたい放題。ハーレム作って意地悪介護士にざまあしちゃいます〜』」
「まさかの小説家になろう(高齢者ファンタジー部門)にありそうなヤツだったっ!!!」
※注意:そんな部門はありません。(´・ω・)




