かいてきなたび 24
11万PV突破しました!
もしかして、増加頻度が上がっているのでしょうか?
「ったく、にしても………どうするかねぇ?」
「?何がですかい?」
「あぁ、あれだろぉ?」
「食料の補給が無い。どころか荷物を減らして路銀も食料も無い。
補給手段をどうするか?という事ですよね?」
シェリー君がそれを聞いて返答をする………が。
「あぁ、食料と路銀はギリギリ何とかなりそうだ。問題無い。
ただねぇ、問題なのは予想していた以上にここら辺の治安が悪いって事なのさ。」
「あぁ………そちらですか……………?『予想以上に』という事は、知っていたのですか?彼らがあそこに居る事を。」
「イャ、それは知らなかったに決まってるさ!」
「流石に、わざわざ自分から危険に飛び込むような真似はしやせんよ。」
「そんな真似しねぇよぉ。」
「ただ、『この辺に面倒な連中が居るかもしれない。』って情報は掴んでいたんだけどねぇ。まさかここまでとはねぇ……………思いもよらなかった。」
「どうするんですかい?これから。
もしかしたら他にも同じような奴等がいるかもしれやせん。」
「撤退………てのは、無いよなぁ。無理だもんなぁ。」
何を言っているのだろうか?この連中は?
自分達の撒いた種で今さら何を言っているのやら…………
「強行突破……いぇ、このまま最速で目的地まで強引に…行きますか?」
「‼」
「⁉」
「!!!???????」
三人がギョッとしてシェリー君を見る。
それもそうだろう。前の一件でヤンチャしたものの(ただし真犯人は私)、基本シェリー君から攻撃的な意見は出ないと思っている。
私もシェリー君から攻撃的な意見が出てきたのを聞いた事が無い。
何故なら大概私が過激な意見を言って止められるから。
私が最も過激で大概シェリー君が止める。
私が色々暴走するせいか、それともシェリー君の元々の持っている性質か、原則シェリー君はいっつも優秀なストッパー役だ。
あぁ、私が優秀過ぎる暴走役なだけなのか………………。
「戻ることは出来ません。盗賊は怪我こそしていても対した痛手は負っていません。
先程の様な手は最早使えないでしょう。故に、強行突破は難しいです。
かと言って、食料が有るからと言ってゆっくりと動いていれば万が一追跡されていた時に又狙われますし、食料が尽きた場合、補給も下手に出来ません。
ならば進む他有りません。ということで、速攻で目的地まで進みましょう。」
私からの解説は遠慮しておこう。
ほぼほぼシェリー君が全部言ってしまったからね…………ね。
「速攻かけて捻じ伏せる……………ね。」
「この状況なら、」
「それが一番かねぇ。」
思案顔を三人共作ってはいるが、代案を考えてはいない。というか、他に無いと考えているのが解る。
「よし!じゃぁ、馬を休ませたら直ぐ出発だ。」
赤毛女が決断した。
全く愚かな事を。
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