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モリアーティーズノータッチレッスン

 ここで突然だが、レッスンだ。

 もし、裁判長と警察官がグルになって犯罪を行った場合、そして、君がその犯罪の被害者であった場合、泣き寝入りするしかないと考えるかね?

 私は泣き寝入りをしない方法を幾つか知っている。

 応えは簡単だ。

 先ずは彼らの犯罪行為を白日の下に晒す事だ。

 全市民に対してその愚行を晒し、市民という群体を一つの刃にして彼らを切り裂く事だ。

 裁判長も警察官も善良な市民の怒りには勝てない。

 要はいじめをスキャンダルにして民意に始末させるという方法だ。

 証拠や現場を押さえさせればそのまま相手は世間に始末される。

 こちらは被害者面をしていれば後は自動的に世間が相手を始末してくれる。

 凶器は要らない、そもそも被害者であるから加害者の犯行後の一番の問題たる証拠隠滅の必要性は皆無。

 最も合理的な完全犯罪である。

 しかし、この場合、シェリー君の場合は違う。

 裁判長、警察官、市民。

 この三者が全員敵である。

 動かぬ証拠が有ろうが、スキャンダルにしようが、例え目の前でそれが成されていようが、

『決して犯罪には成らない』、『握りつぶされる』。

 要は、ここで私がモリアーティー拳闘術を用いてナクッテ嬢や剣嬢や脳筋の関節を破壊したり、激痛に苛まれるように怪我をさせたり、慢性的な病の引き金を作って徹底的に叩き潰すことも出来た。

 例え三対一であっても、一方的な虐めになるだろう。


『私の方がいじめっ子だがな。』


 が、その後、口封じに死体を埋める事も、船から叩き落して遺体を見つけられない様にすることも出来ない。

 この場合、奴等は活かして返す他無い。

 そして、無事に済ませた場合、怪我の数々をシェリー君の所為にして、挙句鉄剣やその他の凶器を彼女の部屋に仕込んで捏造をされかねない。

 裁判官、警察官、民衆の刃全てが彼女に向けられる。


 シェリー君の場合、ただ叩き潰すのでは不十分なのである。


 では、君は泣き寝入りすれば良いのか?

 忘れるなかれ、諸君。私は何と言ったかね?

 『私は泣き寝入りをしない方法を幾つか知っている。』と、私は言った。

 要は、複数の逆転方法が用意されている。

 そして、このモリアーティーの数学書に『泣き寝入り』なんて文字が有ると思うかね?

 『NO』だ。

 なお、『泣き寝入りさせる(・・・)』なら存在する。

 さぁ、答え合わせだ。

 『三者から刃を向けられず、泣き寝入りをしない方法』

 A.裁判長と警察官以上の権力者に彼らの犯罪の証拠をリークする事だ。

 要は、


ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ

ババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ


 この空気を打ち破る連続する爆裂音をかき鳴らす鞭が解答だ。

 「何をしているのですか?ミス=パウワン。」

 鞭を振り回すミス=フィアレディーが背後の闇から音も無く現れた。

 突撃してきた脳筋が全方位鞭攻撃の衝撃で目の前で止まった。

 昼間の反動でボロボロの体+その状態で無理に使った30倍速の突撃+おそらく音速超えの鞭

 その解答が鮮血だった。

 」ガブォアァッァァァ!「

 目の前で血を撒き散らしながら脳筋が倒れた。

戦々恐々。

皆さんお馴染みのミス=フィアレディー降臨です。

30倍速の人間の突進の威力を殺しつつ仕留めるという中々な人外っぷりを見せてくれました。

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