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未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書  作者: 黒銘菓
アカデミージャック・アカデミークイーン
292/1781

確証

 遅れて申し訳有りません。カクヨムの2日間締め切りイベントやetcを書いて時間を喰ってしまいました。

 そして、評価ポイントが1600超え、ユニークユーザー様6万人超えを果たしておりました!有り難う御座います。

 先ず、シェリー君が行ったのは4回目に攻略した広間。熱線を撒き散らす石人形の居たあそこだ。


 シェリー君達が得た物は偽物で、ここに本物の鍵が在るか?

 その問いには『無い』と答えよう。


 実は我々の予想は的外れでここに鍵穴が有るか?

 そう訊かれたら『ここには無い。』と胸を張って言おう。


 この先に謎解きの『鍵』が有るか?

 『Yes』

 謎が謎であるならばここにも答えに繋がる鍵が確かに在る。

 だからシェリー君はここに来た。それを探しに。

 もう答えは出ているが、確証を得るために彼女はここに来た。

 何故解るか?根拠は二つ有る。

 根拠一つ目はシェリー君の先刻の発言。

 『………皆さん!少し探したい場所が有りますから少しこの部屋を探して待って下さい!

 あぁあと!鍵穴ではなく変わった形の穴や溝を探して下さい!

 床や足下ではなく、壁に有る筈です!』

 何処に有るかの目星が付いている。

 で、その探す場所についての考察だが、合っている。

 シェリー君がここともう一箇所を探して目当てのものを見つける間に、あの4人がサボらず探していれば見つかる。

 そして、シェリー君の一つ目の探し物も見つかった。

 「ありました!」

 瓦礫の中に埋もれていたそれを見つけた。

 何か?

 つい今しがた迄、あの妙な鍵が入れてあった今は二つに割れている元:球形の入れ物だ。

 「…………」

 『着火』

 おもむろに魔法で右手の指先に火をともし、球体の片割れ外側を炙る。

 (はた)から見れば奇行に見えるだろう。

 ボォ

 火を掻き消して、炙った石の内側に触れる。

 「…………………急ぎましょう。」

 「もう良いのかね?」

 「えぇ、終わりました。」

 そう言ってその場を後にした。



 「そちらは如何ですか?」

 一度大広間に戻ったシェリー君が、瓦礫の中で腰を曲げてウロウロする4人を見て言った。

 まぁ、見ての通りではあるが……ね。

 「「「「サッパリ!」」」」

 「解りました。

 私も未だ確証が抱けていないのでお待ち下さい。」

 そう言ってシェリー君が駆けて行った先は………

 「ここにも有る筈………」

 5箇所目。つまり、シェリー君が抜け駆けをされた爆弾人形の居た場所だ。

 ネタバレ失礼。ここも当りだ。

 シェリー君の考えている内容を裏付けるのに十二分なものが有る。

 そう言えば……『シェリー君がやろうとしている事について確証が2つ有る。』という件について、2つ目を言い忘れていたね。

 簡単な事だ。

 私の教え子。私の叡智を授けた彼女であれば、解に辿り着ける。

 信頼では無く、確証が有る。それを私がよく知っている。

 「見つけた。」

 シェリー君が見つけたのはまたしても二つに割れた球状の鍵入れ。

 『着火』

 またしてもそれを火で炙り、内側に触れる。

 「シェリー君、確証は、得られたかね?」

 解ってはいるが、敢えて訊ねる。

 「はい、勿論。

 では、お宝探しの本番と参りましょう。」

 薄く笑いながら鍵入れを捨て、大広間へと歩いて行った。


 コロナで皆様苦労されているかと思います。皆様、ご養生下さい。

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