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未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書  作者: 黒銘菓
アカデミージャック・アカデミークイーン
286/1781

おのれ名探偵!

重大なお知らせ:作品を見返して重大な欠陥があったので、一部改訂しました。ごめんなさい。

物語の関係上、どこをどう直したかを詳しく言う訳にはいかない事を重ねてお許し下さい。


更に、10日も時間を空けてしまい申し訳有りません。

大きさが全く違う鍵。飾り部分がカギになる?飾りの大きさも違うんだ。それを如何説明すると言うのかね?

シェリー君もなかなか思い付かないのか、鍵とにらめっこ。

本来なら待つ方が良いのだろうが、今回はタイムリミットもある。

「アー、エフンエフン…。考えてみたまえシェリー君。

これらの鍵と取り巻く環境には共通した要素や相似点がある。また、同じで無い部分、相違点も存在している。

これらの鍵が同じものを解錠するのであれば、『共通点が存在する理由』・『相違点が存在する理由』がそこには存在する。

突発的でない、計画的犯行に使われた凶器が奇妙な形状や特殊な器具であるのなら、そこには無意味な選択や衝動は無く、犯行に必要な、又は犯人がそれを選ぶに足る理由や要素が在る訳だ。

人為的な理由がそこにはあるのだよ。

『犯行の奇異性や異常性を異常だと思考放棄してはいけない。そこに奇異や異常が意図的に在るならば、そこには合理性が存在する。』とでも言えば良いかね?

『不可能な事を一個ずつ消去すれば、最後にはどんなに有り得なく思えるものであっても、真実が残る。』と抜かしていた輩が居た気がするが、そんな訳が無い。

悪魔の証明(あるものが存在しない事を証明するには存在する事を否定せねばならず、存在するが認知されていない事象が存在する可能性が在るが故に、不在を証明する事は事実上困難ということ)が存在する以上、自身が見落とした選択肢や、検証し損ねた事象(暗数)が存在しかねない。

『不可能を消去して最後に残るのは、真実か、はたまたもっともらしい詭弁のどちらか』さ。

自身が全てを見通したと自惚れでもしない限り、その消去法では真実には遠く及ばない。」

「教授、随分と活き活きしていますね……。何というか、情熱?執念?と言ったものが感じられたような……………」

「矢張りそうかね⁉何だか知らないが『不可能な事を一個ずつ消去すれば、最後にはどんなに有り得なく思えるものであっても、真実が残る。』という言葉に対して無性に腹が立つと言うべきか、全否定せねばならないと言うべきか、使命感に超駆られる!!」

言うなれば、『正義の味方面した輩の理論を棄却する稀代の大悪党の気分』とでも言うべきか?『名探偵の言葉を聞いた犯罪史に名前も残さぬ巧みな大犯罪者の気分』とても言うべきか?

論理的とは言い難いし、理由も解らんが、しかし不思議と物凄く核心染みた考えだということは知っている。

今の私には個人的な思い出の『エピソード記憶』は無い。煙の様に消えている。

が、純然たる知識である『意味記憶』は私には有り、そこに本来結び付いている筈のエピソード記憶を予測することは出来る。

パズルの足りないピースの形を予測するようなものさ。

そして、予測した…擬似復元したエピソード記憶曰く。

「名探偵マジ許すマジ!!」

ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ!!

頭痛が走った。

「真面目に考えますね。」

シェリー君は素っ気なくそう言って鍵に向き合った。


 本作は某名探偵の小説を読まずとも十分楽しめる様に書いていますが、知っていると更に楽しめる様に作ろうとも思い、狙っています。

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