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未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書  作者: 黒銘菓
アカデミージャック・アカデミークイーン
265/1781

一日の長さ

お待たせして申し訳有りません。




休憩は終えた。

通路は4つ踏破した。

………………………………………全く、今日の朝日を迎えてから今まで何が有った?


整理してみよう。


今日、新学期が開始し、授業が始まった。

そして、同時に宿舎と校舎が新しくなった。(原因は私が少し建て替えを必要とする様な状況にしたからだ。)

次に矢鱈面倒そうな学長がやって来た。

次に、どうでも良い事だが、この敷地のセキュリティーが微粒子レベルで上がった。

まぁ、障子紙レベルの壁がただの紙レベルになった程度。大した事無いどころか、これは何でもない。

で、何故か学園に立て籠もり犯が侵入、占拠。これはやろうと思えばシェリー君が制圧する事が出来た。

で、紆余曲折有ってシェリー君が人質になる事になった。

その後には狙撃。掠っただけで頭が吹き飛ぶような銃撃に曝され、それを華麗に回避。まぁ、これに関しては狙撃というこれからあり得る可能性を考える上で実践経験が積めたので良し。(それでもシェリー君としては相当な経験だったかもしれないがね。)

で、この五人が聞いたと言っていたお宝の場所を探し出し、学園地下に眠っていた迷宮を見つけ出し、ただ今石人形達と大立ち回りをしての絶賛攻略中。


……………………………………一日ってこんなに長かったかね?

ちょっとした探検家だってここまで波乱万丈、嵐の様な日は有るまい。

流石に私とて、こんなてんこ盛りの日はビシビシビシビシビシ…………三日にっ、一回しか無かった筈だ。

いやぁ全く……………これだけで既に中々な重さだ。

さぁて、5つ目の間は一体どんなものが待ち受けているかね?

「ちょっと良いかナァ?」

「はい?」

「皆で考えたんだがにー。」

「ぬぅ………シェリー嬢。君は休むべきだ。」

「ねぇねぇねぇ、僕達さっきからちょっと休ませて貰ったし、今度はシェリーちゃんが休んだら?」

「そうだのー。この先これでお宝ザックザクだったとして、それを持って出て行く事も考えんといかんしのー。

その時人質役が大怪我をしていたら不味いしのー。という事で、少し休んで温存しておいてくれんかのー?」

「大丈夫ですか?」

「「「「「応。」」」」」

返事は良い。

まぁ、シェリー君の消耗は事実だ。この後更に面倒事を潰すにしろ、お宝ゲット後にこの5人を始末するにしろ、逃がすにしろ、この後に未だ幾つか厄介事は有る。温存はしておいた方が良い。

全く、何度も言うが、学生の身空で一体全体一日で何だってここまで厄介事の渦中に居るんだか⁉


文章的にも9万字。長くなりましたねぇ………。

我ながらシェリー嬢に対して相当厳しい世界だなぁ…と思っています。


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