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未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書  作者: 黒銘菓
アカデミージャック・アカデミークイーン
250/1781

学園地下迷宮第三の間(仮)攻略

「もう良いかナァ?」

長身痩身が催促を始めた。

「少しお待ち下さい……有りました。」

そう言って柱のジャングルを歩き回っていたシェリー君は地面に落ちていたあるものを拾い上げた。

再生型ゴーレムの修復装置の所で見つけた鍵と同タイプの鍵である。

「ごめんなさい!直ぐに行きます!」

そう言って鍵を懐に仕舞うと柱の合間を器用に走り抜けていった。

一先ず、大広間に戻った6人は軽い休息と怪我の有無を確認して次の通路へ向かう準備を始めていた。

「次はどんな奴が出て来るのかにー?」

「ぬぅ…今の所障害物の共通点はゴーレムである事位…か。」

「ねぇねぇねぇ…次はどんな奴か解る?」

「ふーむ……流石に解らんのー。 ただ、厄介な奴が居ることだけは確かかのー?」

こちらの不利な点。それは相手の戦力が直前まで解らないという点に尽きる。

最低でも5つの障害を破壊すると仮定して、少なくともあと3つの障害がある。

温存したいが、あらかじめ戦略が立てられず、本番で戦略を立てられたとしても、それを伝えることが出来ないからシェリー君にとっては厳しい。

先程の様に通路ギリギリで分析が出来るか否かでシェリー君達のこれからが決まる。




「この先には……見る限りは姿は見えません。」


次の間、大広間正面に構えていた通路を歩くと先程同様に逃げ道を塞がれた。

そこまでは予想の範疇。シェリー君は慌てず通路の先を伺って…上の言葉に至る。

確かに。一見すると通路の先には何も見えないと思う。

正確にはそう思わせる意志がある。


前2つの間に比べて明らかにここは広い。2倍…否、3倍はあろうかという広大な面積と天井迄の高さである。

しかし、シェリー君の言う通り、そこらの地面や壁には目立った彫刻やオブジェは見当たらない。 見渡す限りの石畳と石の壁、石の天井。大きさや形が若干バラバラではあるが、怪しい所は見当たらない。

見当たらないから。だから大丈夫では無いがね。

まぁ、ネタバレをすれば、十中八九…否、確実に壁がゴーレムの材料なのだろう。

広間に足を踏み入れた途端にゴゴゴだ。


が、相手は愚かではあるが油断すべき相手ではない。

そんな一度見せた手品を御丁寧に再演して見せる筈は無く………悪趣味な仕掛けがされている。

何だと………思う?




「皆さん、次の攻略法なのですが……………。」

思案を巡らせていたシェリー君が口を開いた。

「次はどんなのかナァ?」

「良い予感はしないにー。」

「ぬぅ………何か考えが有るのか?」

「ねぇねぇねぇ、僕は従うよ。この子、僕達より絶対頭良いし…。」

「じゃのー。

シェリーの嬢さん以外は作戦立案するよりは殴る方が向いてるからのー。」


「有り難う御座います。では………………………………………………………………………………………。」

「ナァー。」「にー」「ヌゥ!」「ねぇ。」「のーーーー。」

驚き顔でシェリー君の話を聞く。

「………………………なのですが、宜しいでしょうか?」

少し不安そうにシェリー君が5人を見る。


「「「「「応!解った!!」」」」」

力強い返事が直ぐ様返ってきた。



さぁ、学園地下迷宮第三の間(仮)攻略の始まりだ。


投稿が安定せずに申し訳有りません。

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