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微風、そよ風、強風到来の予感

遂に、夢の、1000pt達成いたしました!

有り難う御座います!遂に来ました!

読んで下さっている皆様、本当に、有り難う御座います。

今朝早く起きた時までは元気だった長姉が欠席している理由が原因不明の腹痛であると聞いた妹達2人は顔を見合わせていた。

昨晩、姉が自分達に協力を求め、その時に使うと言っていた毒薬の効能と、今の長姉の症状が同じだった。

逆に、毒を使われた筈のアイツは何食わぬ顔で授業に参加している。

演技……ではない。

姉が一杯喰わされたであろう事を具体的な根拠も無く察して、2人の妹は授業中にも関わらず考えていた。

「姉様をやったのはアイツよ。アイツに決まっているわ。」

「でも姉様、そんな事を言って騒ぎ立てても、不味い事にならないかしら?

下手に調べられたら姉様の方が危ないかも………何せ毒を持っていたのですから。」

「ではどうするの?

このまま黙っていればレッドライン家の沽券に関わりますのよ?」

授業中、授業そっちのけで相談する2人。

「あー……エフン!!

ミス=レッドライン2人。

私の授業はそれほどまでに退屈かね?」

そんな事をすれば先生から目を付けられるのは必然であった。

「退屈ならば、暇潰しにこんな問題を出してあげよう。

『幻覚魔法によって自分が幻覚を見せられたとき、解除するには何をすれば良いか?』

暇を持て余す位なら、当然解るだろう?先ずは妹から。」

意地の悪い視線が私達に突き刺さる。

「えぇ……と。ハハハ…………………頬をつねる?」

先生はニッコリ笑った。

「それは夢から醒める方法だ。

やりたいのなら、夢の中でやればいい。」


プッ

クスクスクス

面白い御冗談ですこと。 本気で言っているのではなくて?


あちこちから嘲笑が聞こえる。顔が真っ赤になり、心臓が跳ね回る。

何で私がこんな目に合っているの!?

「静かに。

次は姉。どうすれば良い?」

次は私、…………

「はい、……術を発動させた人間を気絶させる……でしょうか?」 「ハァ………確かに、気絶させれば幻覚は無くなる。だが、幻覚を見ている状態で一体どうやって発動させた人間を見つけ出す気だ? そこら一帯を焦土にでもする気か?」


プッ

発想がまるでような野蛮人ですのね。

クスクスクス

本当に面白い御冗談ですこと。 いえいえ、あれは本気で言っているのですよ。

素晴らしい教養ですわ。


アイツだ。アイツが悪い。

アイツがいなければそもそも私達は平穏な学園生活を送れていたんだ!!

こんな風に愚弄されることも無かった!!



「ふぅむ、誰か………モリアーティー。答えろ。」

次に指名されたのはアイツ。

精々育ちの悪さを、涙ぐましい無駄な努力を笑われるが良いわ!

「はい。

幻覚に相対したのでしたら、先ずはその場から動かず、体内魔力をわざと乱す方法が有ります。

外部からの意図的な干渉を乱すことで相殺する方法です。

もし、魔法が使えるのでしたら、最悪の場合、自分を魔法で吹き飛ばして幻覚魔法の有効範囲から振り切る方法も有ります。」

「よろしい。それでは次の問題だ。」

姑息にも毎日毎日努力などという無駄な事をして!

教師に媚び売っちゃって!

見てなさい。レッドラインに泥を塗った事の愚かさを教えてあげる!


二人は後ろの席に居たシェリー君を睨みつけた。

それを他の連中が嗤っているとも知らずに。


170話。この前100話になったといっていた筈なのに、あっという間ですね。

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