表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1660/1781

遊んで結果を出せる。それの何が悪いのか?

 ブクマしてくれた方がまたも増えました。ありがとうございます。

 基礎訓練は面倒だ。色々な意味で。

 単純作業の延々繰り返しは退屈で、モチベーションは基本上がらない。

 集中力の無い一般的なガキはここが問題になる。

 如何にしてモチベーションを上げるか?

 如何にして続けさせるか?

 如何にしてそれを『学習』や『勉強』と認識させないか?

 そこが腕の見せ所だ。


 少し、入れ知恵をした。工夫をさせた。

 モチベーション向上はそのままパフォーマンスと効率に繋がるからね。


 「…………」

 「…………」

 目の前の土塊に触れ、黙ったまま微動だにしない。

 サボりか?サボタージュか?否違う。

 当人達は一切動いていないが、目の前の土塊に変化が起きている。


 地面の上にレールを二本、平行に置き固定する。

 その中間に線を引き、真上にレールの幅とピッタリと合う土の塊を置く。

 レールの両端には二色の色付き土塊を置き、向き合う形で二人を座らせ、準備完了。

 その名も『マッドスライド』だ。


 マッドスライドのルールは簡単。相手のレールの端に真ん中の土塊を押し込むだけだ。

 ただし、押し込むときには自分の目の前にある色付き土塊を魔法で動かして押し込まなければならない。

 ちなみに、真ん中の土塊の強度は敢えて強度強化を施していない。

 雑に土塊を飛ばして押そうとすれば真ん中の塊表面が崩れ、押し込めない上に土が混じって操作が困難になるように、点で押せば塊を貫通して押せなくなるように、力加減を考えて面で押すという緻密な操作が戦略性のカギになるように。

 ルールは単純で、あっという間に終わりそうに見える。

 だが、『地形操作』を介するため、思ったほど簡単にはいかない。

 戦略を練り、その戦略を実行するために自分の土塊を文字通り手足の延長として使えなければ、勝利は掴めない。


 そう、これは『基礎訓練』ではなく『地形操作を使った戦略ゲーム』だ。


 一進一退の攻防が先程から続いている。力だけで考えるとクソガキが優勢。操作という点で見ればオドメイドが優勢だ。

 勝負が転がるのは一瞬。

 オドメイドが自分の土塊を一気に押す。

 それに押されたクソガキが慌てて自分の土塊に力を込める。力が拮抗して侵攻が一瞬止まる。だが力を制御する事を怠った結果、中心の土塊に加わる力にムラが出来て、その一部が崩れて自分の土塊に混じる。

 「あっ……」

 動揺した。魔法でも、ゲームでも、それ以外でも、決してやってはならないこと。思考が止まり、魔法の制御が完全に止まった。

 勝負あり、だ。


 「今回はカテナさんの勝ち、ですね。

 カテナさん、最後の強襲は正確に魔力を伝えることができていたと思います。

 モンテルさん、慌てた時こそ深呼吸。次は一呼吸空けて、カウンターを狙ってみましょう。」

 「やりました。」

 「……もう一回!」

 



 『基礎訓練』ではなく『地形操作を使った戦略ゲーム』。

 それに熱中している。そして結果が出ている。なら、問題なしだ。


 本作が200万文字を突破しました!

 原稿用紙にして改行抜きで5000枚。

 書いた書いた、我ながら沢山書いたもんだ。


 誰も読まなかったら、一部がもっと少なくて、完結さえせずに、淑女が嫌な奴として倒されて終わりになっていました。完結さえも難しかったかもしれません。

 書いている内に色々ストーリーを思い付いて、思いもよらないキャラクターが現れて、だから楽しくなってまた書いて。

 そうして私はここにいます。

 しかし、私一人で遊んでいたら、飽きていました、虚しくなっていました、こうはなりませんでしたよ。

 本作を書いたのは間違いなく私ですが、私に書く力をくれたのは間違いなく読者の方(貴方)です。

 ありがとうございます。

 私に力をくれたこと、幸せをくれたこと、夢をくれたこと、私はとても嬉しいです。

 出世払い……できる程有能ではないので、これからも本作を書いて、皆々様への感謝に足る作品に近づけたらと思います。

 改めて読者の貴方にお礼を。

 本当にありがとうございます。


 さぁ、次は300万文字。1.5部が終わりますかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ