表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来の黒幕系悪役令嬢モリアーティーの異世界完全犯罪白書  作者: 黒銘菓
モリアーティー嬢とモリアーティー教授
13/1781

データ収集と予想外の変数

 感想を貰い、ブクマが15件。魔剣にほぼ並びました。

 有り難う御座います。非常に嬉しいです!

 一体、何が起きたんでしょうね?

 「では、協力をするにあたり、色々訊かせて貰いたい。

 さっき言った通り、記憶喪失でここが何処でどういう場所か解らない。

 最低限知らねば式は成り立たない。

 と言うことで先ず、君とこの学園について話して欲しい。」

 式を構築するにはデータが不可欠。

 より正確でより大量のデータが有れば有るほど式の完成度は上がる。

 「解りました。

 私は、私の名前はシェリー=モリアーティー。アールブルー学園六年生。16歳です。

 元々はお金も身寄りも無かったのですが、ブリティッシュ家のヴィラン様に学力を見込まれ、この学園に、特待生から外れる迄は資金援助をしてやる。勉強を許す。という約束を頂いて、参りました。」

 成る程。特待生だの何だの言っていたのはそう言うことか。

 高い学力をキープする間はここに居られる。

 頭が悪くなったらアウト。

 なかなか合理的な方法で緊張感を与えるものだ。

 「そして、ここはアールブルー学園。

 八年制、全寮制のこの国最大の最高の叡智と品格と歴史ある女学園です。」

 おぉっと、私は見えなくて良かったみたいだな。

 ここは男子禁制の花園らしい。花園万歳。幽霊万歳。


 まぁ、見掛けだけなら…………な。


 頭に豚嬢が浮かんだ。

 あれがこの国の叡智と品格と歴史ならば……………この国は一度滅ぼしてしまって一度根底から作り直した方が良い。

 「この学園は貴族の令嬢方が集まる。本当にお嬢様学校。………………いいえ、もしかしたら未来のこの国の妃が居るかもしれない、未来の妃学校なのです。」

 成る程。ここで教養や学を身に付けて王子に取り入る。と言ったところか。

 ……………………あの豚嬢を好む人間がこの世に居るのだろうか?

 「聞いてよいかね?非常に訊き難い事なんだが……………」

 「………何でしょう?」

 「この学園には君を庇う人間はいないのかね?」

 先程のあれだけの怒号。

 他の部屋に誰も居ないのならば話は別だが、そんな事は無いだろう。

 正義の味方面した輩は何処にでも居る筈。お節介が駆けつけてもいい筈だが……………………まぁ、今までの状況から推して然るべきなのだがね。

 「…………居ません。そんな人は。

 貴族でも無い、身分の卑しい場違い。そのくせに生意気にも自分より勉強が出来る奴。熱心に先生に訊くフリをして胡麻をする卑しい奴。

 そんなの誰が庇います?」

 一応訊いただけさ。

 正直、訊くのもどうかと思ったが、データ収集は確実で無いとな。

 「つまりこの学園の生徒は全員敵。そう考えてよいのだね?」

 「そう考えて頂いて差し支えないでしょう。

 無関心という方もいらっしゃいますが。」

 残念だが、知っているのに無言なのは共犯と言って主犯同様に罪人だ。

 「教師は如何なのかね?

 奴等はそれについて何か言わんのかね?」

 これも我ながら馬鹿な質問である。

 腐敗した異界でそんな正義の真っ当な教師……恐竜と同じ扱いと言って良い。要は、絶滅種だ。

 「表面上は皆様、良い生徒を装っていますので。気付きません。

 それに、知った所で身分の卑しい私を庇う意味など…………。

 一応。気付けば注意する方もいらっしゃいます。」

 OK。つまり味方とは言えない訳だ。

 「取り敢えず最後に………………………………………君は何をされているか、どんな危害を加えられているか教えてくれるかね?」

 これを聞かなかった理由。

 おそらく、これを聞いた後にまともな応答が出来なくなると踏んだからだ。

 しかし、これを最後にして良かったのだろうか?そう私は思った。

 何故なら、この変数が最も予想外だったからである。

 「様々です。罵詈雑言に暴力から始まり、私物を隠されたり、捨てられたり、燃やされたり、濡れ衣を着せられたり……………魔法(・・)で攻撃されたり、おかしな挙動をさせられて笑いものにされる事も有ります。」

 そうそう成程、罵詈雑言に暴力に魔法ね…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………





 ン⁉

 魔法(・・)


 モリアーティーにもたらされる困惑の情報。

 いったい彼はこれを如何計算するのか?

 続く!

 感想や評価やレビュー等、お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ