レオニス視点 森の魔女の弟子③
今話も読みにきてくださってありがとうございます。
今回かなり短めです。すいません。
相変わらず誤字脱字が多くてすいません、報告お待ちしております。
一迅社様より「地味な私が転生したら王太子妃の取り柄のない妹だったので、自立の為に頑張ります」の書籍化が決まりました。発行をお楽しみに。
ティナの帰りを待つ時間は途方もなく長く感じられた。
ソファにただ座っていると、メリンダや魔法師団の思い出が久しぶりに蘇った。
ふと懐かしい気配がした気がして、俺は玄関ドアの前に急いだ。
ガチャリ。
「ただいま戻りました」
玄関ドアがあき、ティナが顔を出す。
「ティナ!無事だったか。怪我はないか?」
ティナの肩に手を置き、怪我がないか確認する。
怪我がなさそうで一安心だ。
ティナはいつもと変わらぬ様子だが、とても怖い思いをしただろう。
ティナを守れなかった自分が不甲斐ない。
メリンダから二通目の手紙でことの経緯を聞いた。
年寄りを使って心優しいティナを人気のない場所へ連れて行ったとは……。実行犯はメリンダが捉えたが、絶対に仲間も残らず捉えてやる。
ティナに作ってもらった夜食を食べ、落ち着いたティナにある提案をする。
防御魔法を付与した魔石を身につけて欲しい。
できれば、今すぐにティナが首から下げている魔石に防御魔法を付与させて欲しい。
両親の残した思い出のネックレスだけに強く言えなかったが、ティナは快く付与を許してくれた。
「よし。これで危険な時は防御魔法が発動されるが、万全というわけではない。危険な時はひとりで行動せず、俺や周りに助けを求めるように」
俺はティナの首にネックレスをかけた。
「わかりました、レオニス様。付与をありがとうございます」
「俺のほうこそ大事なネックレスに術をかけさせてくれてありがとう」
この先、この少女が怖い思いをする事がないよう俺が全力で守らなければ。
ネックレスを見てにこにこと微笑むティナを見て胸が締め付けられるような気がした。
この笑顔を曇らせたくない。
読んでいただきましてありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
投稿ペースは以前より少しゆっくりになるかもしれませんが、よろしくお願いします。
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